孫正義がほれた「シェアオフィス」の超絶価値

急成長ベンチャーとの出会いはインドだった

WeWorkが展開するシェアオフィスは、人と人とのつながりが生まれやすいように設計されている。写真はロンドンオフィスの様子(写真:WeWork)

ソフトバンクグループを率いる孫正義社長の視線は、今米国で最も熱いベンチャーに注がれている。

ソフトバンクグループは7月18日、シェアオフィス運営大手のWeWork(ウィーワーク)と折半出資で合弁会社「ウィーワーク・ジャパン」を設立すると発表した。ウィーワークはこの合弁会社を通じ、2018年初をメドに日本でのオフィス運営を始める。

ソフトバンクは子会社2社を通じて3月にウィーワークへすでに3億ドル(約330億円)を出資。今後出資額を増やし、総額30億ドルを投じる見通しだ。ウィーワークはこれらの調達資金を元手に世界展開を加速する。

創業から7年で企業価値は2兆円超え

来日したWeWorkの共同創業者、ミゲル・マッケルビー氏(編集部撮影)

ウィーワークの創業は2010年。CEOのアダム・ニューマン氏とCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)のミゲル・マッケルビー氏の2人が立ち上げた。「新しい働き方をするイノベーターをサポートし、人と人とがつながる機会を提供したかった」。来日したマッケルビー氏は起業した理由をそう語る。

同社は未上場だが、これまで44.5億ドルの資金を調達。米メディアは現在の企業価値を200億ドルと報じた。この2年半で4倍にまで増えた。ライドシェアのウーバーや民泊のAirbnb(エアビーアンドビー)に続く「ユニコーン」(企業価値評価額が高いベンチャー)として注目を集めている。

孫社長とウィーワークとの出会いは、2016年1月。場所はインドだった。同国のモディ首相が主催したスタートアップ企業と投資家をつなぐイベントの場で、孫氏はニューマンCEOと会った。2人はその場で、「一緒にシェアオフィスを作って世界中のクリエイターをサポートしていこう」と意気投合したという。

次ページウィーワークの強みとは
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT