孫正義がほれた「シェアオフィス」の超絶価値 急成長ベンチャーとの出会いはインドだった
ウィーワークは単なるオフィスレンタルにとどまらず、オフィスに集まるクリエイターや起業家を「メンバー」と呼び、スマートフォン上のアプリでメンバー同士をつなぎ、協業を支援している。大企業のメンバーが有能なクリエイターや起業家を発掘するのにも役立つ。オフィス内でも「コミュニティマネジャー」と呼ばれる管理人が常駐し、メンバー同士の交流を促している。
「われわれのミッションのひとつは、スタートアップが成功する確率を高めるためのプラットフォームを提供することだ。絶えずメンバーの”働きやすさ”を気にかけて、日々改善に努めている」(マッケルビー氏)
建築デザインに明るく、オフィス環境に気を配るマッケルビー氏とは対照的に、CEOのニューマン氏は起業するまでアパレル業界でグローバル調達を手掛けてきた。事業の世界展開の牽引役だ。
「アダム(・ニューマン氏)は政府関係者や投資家、企業家など世界のリーダーとつながっている。アダム自身は(自らのビジョンを確立した)ビジョナリー・リーダー。最後までやり抜く力を持っている」。マッケルビー氏は同胞をそう評する。
日本市場を1年以上かけて徹底研究
孫氏とニューマン氏が出会ってから早1年半。ようやく日本での合弁設立にこぎ着けた。「1年以上かけて日本市場を研究してきた。実際にすでにある他社のコワーキングスペースを見学したり、日本の企業文化を学んだりしてきた」とマッケルビー氏は語る。
政府が旗をふる「働き方改革」はまだ始まったばかり。東京・永田町にもウィーワークに似たコワーキングスペースがあるが、多様な働き方への先進的な取り組みで知られるリクルートのグループ企業ですらまだ実験利用の最中だ。多くの大企業はリモートワークにすら二の足を踏んでいる。
それだけ日本市場のポテンシャルは高いともいえる。ウィーワークとソフトバンクは、日本の働き方を変革することができるだろうか。
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