新型「Aクラス」、独自ハイテクは何が凄いのか

米シリコンバレーのハイテク企業に対抗

2月2日、ドイツの自動車大手ダイムラーは、新型「Aクラス」(写真)を発表した。アムステルダムで撮影(2018年 ロイター/Cris Toala Olivares)

[アムステルダム 2日 ロイター] - ドイツの自動車大手ダイムラー<DAIGn.DE>は2日、新型「Aクラス」を発表した。独自のマシンラーニング(機械学習)や音声認識などのハイテク技術を搭載、こうした分野で先行する米シリコンバレーのハイテク企業に対抗する姿勢を示した。

新型Aクラスは音声認識や人工知能(AI)の技術を駆使した「MBUX」と呼ばれるダッシュボードシステムを装備。アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>の「アレクサ」やアップル<AAPL.O>の「Siri」、アルファベット<GOOGL.O>の「グーグル・アシスタント」と同様に音声の認識してその意味を理解する。

また新型Aクラスは、新たな外観で車内は従来より広く設計され、高速道路で運転者を支援する半自動運転の機能も搭載した。

メルセデスは新型Aクラスの価格が現行モデルの最低2万4000ユーロ(3万ドル)から上がるかどうかには言及しなかった。だがダイムラーのディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)はアクセルなどの部品での費用節減が技術投資を相殺すると指摘、収益性は改善すると述べた。

自動車メーカー各社がハイテク技術の装備を競い合う中、スマートフォンなどとも重複する新サービスの最終的な収益性を巡って疑問が投げ掛けられている。ダイムラーも1日、2018年の利益は技術への投資によって伸びが抑えられるとの見通しを示している。

自動車メーカー各社、特に高級車を生産するメーカーは、自動運転やコネクテッド・サービスなどの分野で大手ハイテク企業の進出に抵抗している。

調査会社ガートナーのアナリスト、マイク・ラムジー氏は「グーグルやアマゾンの音声アプリが併存することは素晴らしいが、どの自動車メーカーも空調を制御する音声システムをアレクサにはしたがらない」と指摘した。

さらに同氏は、ダイムラーのシステムは「ハイテク企業との差を縮小する」ものであり、「宣伝された通りに作動すれば、メルセデスは新たな標準を打ち立てるとともに、実際にSiriやグーグルのように働く音声インターフェイスを独自に構築できるという希望を他の自動車メーカーに与える」と述べた。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 買わない生活
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 意外と知らない「暮らしの水」ウソ?ホント?
  • 財新
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
SDGsが迫る企業変革<br>ビジネスと人権

サプライチェーンの中で起きる人権侵害への意識が高まっています。欧米では法制化が着実に進展し、企業に対し人権リスクの把握と対策を求める動きが顕著に。欧米に比べて出遅れている日本企業の現状を多角的に検証します。

東洋経済education×ICT