バツイチ男性が婚活で怒りをぶちまける理由 「未婚のアラフォー女性は常識が通じない」

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そこで、則雄は、「相談所の規約は知ってるよね。今夜はひとまず帰ったほうがいいよ」と諭して、そのまま電車に乗せた。

すると、別れ際に智美が言った。

「女に恥をかかせるなんて、男らしくない!」

そして翌日、智美の相談室から、「交際終了」が届いた。

結婚できないアラフォーには、理由がある

「“ダメだったら、ハイ、次!”って、鎌田さんはよくおっしゃいますよね。そう思って我慢強くやってきましたけど、“お断り”されるって、否定されることじゃないですか。そのたびに傷つきますよ。まあ、僕が男として魅力がないのかもしれないけれど、それよりなにより婚活市場にいる女性って一般常識が通じない人ばかり。バツイチの自分を棚に上げて言いますけど、30代、40代で結婚できない女性っていうのは、結婚できない理由がその人にあるんですよ。本当に疲れる。こんな状況で婚活を続けて、本当に結婚できるんでしょうか?」

則雄は、婚活をスタートさせて3カ月になる。真剣に取り組めば取り組むほど、第1次婚活疲れを起こすのが、だいたい3カ月経った頃だ。

では、婚活疲れを起こしたときは、どうしたらいいのか?

まず大切なことは、今までだめになった交際について、反省はするものの、後悔はしないことだ。また、男女の関係がうまくいかなかったときの責任は、フィフティフィフティ。則雄は、「女性側の性格に問題がある」と言っているが、そういう女性だと見抜けずに好意を寄せた彼にも、見る目がなかったのだ。

交際終了を相手のせいにして自分を正当化してしまうと、嫌な感情がどんどん蓄積してしまう。自分は悪くないのに、こんなに頑張っているのに、“どうしてこんなヘンな相手にしか巡り合わないのだ”という気持ちになり、それが婚活疲れにつながる。

疲れたら休むことが、まずは大事。スポーツにしても練習して体力を消耗したら、いったん休んで体力を回復させ、練習を再開させる。疲れている体にムチを打って動き続ければ、筋肉疲労を起こしたりケガをしたりする。婚活疲れという精神的な疲れも、疲れたまま人に会い続けても、対峙した相手の人柄を見抜くことができなかったり欠点ばかりが目についたりと、負のスパイラルを起こす。

とはいえ、30代、40代、50代の婚活者にとって、時間は有限だ。休む期間は1週間でも2週間でも1カ月でも、短期間にする。そして、その期間は1人旅をしたり、趣味に没頭したり、パワースポット巡りをしたり、婚活のことはいっさい忘れて、異空間での時間を楽しんで気持ちをリセットしてみるといい。

則雄は、私の事務所で毒を吐き、それで気持ちをリセットしたのか、休むことなく婚活を続けている。その後、パーティに参加し、今も1人の女性と交際中だ。「疲れました」と言っておきながらも、動ける体力は、まだまだ残っているようだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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