史上最大級「巨大ロケット」がついに宇宙へ

スペースXが開発、その名もファルコンヘビー

宇宙開発を支持する人の中には、ファルコンヘビーはより速く、より低コストでNASAが再び人類を月に送ることを可能にするとの意見もある。そして、スペースXにとってはその巨大ロケットが、米政府の大型機密衛星の打ち上げなど、新たな市場における競争の後押しになるだろう。

もし成功すれば非常に困難とみられてきた打ち上げの成功という偉業を、スペースXは今後も続けるだろうと、宇宙業界のコンサルティング会社ブライス・スペース・アンド・テクノロジーのカリッサ・クリステンセン最高経営責任者(CEO)は言う。

事故のない安定した打ち上げが可能に

しかしファルコンヘビーはまず、初の打ち上げを成功させなければならない。ここまでの道のりは、マスクが当初約束していたよりもはるかに長いものとなった。

スペースXは昨年、「ファルコン9」ロケットの打ち上げに18回成功し、2016年9月にロケットと、それに搭載した2億ドルの衛星が破壊された打ち上げ事故から、目覚ましい回復を見せた。長年、期待外れに終わってきた同社は、事故のない安定した打ち上げが可能になっているようだ。

打ち上げのうち14回は、将来の打ち上げで再利用されるロケットブースターの着陸も成功させている。

スペースXが2005年に発表したファルコンヘビーは、ファルコン9の両側にブースターを1つずつ取り付けたような設計だ。それによってロケットの打ち上げ時の馬力が3倍になる。

このように主に同じ部品を組み替えることで、重量物を搭載することのできるロケットの開発が可能になった。

次ページコスト削減にも貢献
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
崖っぷちに立つ大塚家具<br>久美子社長ロングインタビュー

父と娘が繰り広げた「お家騒動」の末、業績は悪化の一途。人材流出も止まらない。ファンドからの出資を得たが、運転資金は風前の灯だ。背水の陣を敷く大塚久美子社長の胸中やいかに。4ページのインタビューで、その強固な「信念」が語られる。