丁寧に説明すればわかってくれる、という誤解 男・清水のメッセージは、なぜ強いのか? 

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清水部長はあまりくわしい説明はしない。フリップでもメッセージはそれぞれ1行。その根拠も1行だけだ。しかし、シンプルなだけではない。それが顧客にとってどんなメリットがあるのか、事実に基づいたロジックを手短に紹介していく。

さらに、清水部長には強い武器があった。パッションだ。清水部長は「顧客の役に立ちたい」という強い情熱を持っていた。ネットユーザーの熱い書き込みに、感極まって男泣きすることもしばしばだ。これが聴衆の心をとらえ、市場の大きなうねりにつながっていくのである。

グローバルコミュニケーションで重要なのは、「シンプルさ」だけではない。「シンプルさ」「ロジック」「パッション」の3つがそろって初めて相手に伝わり、相手を動かすことができるのだ。特に「パッション」は見落とされがちだが、実は非常に大切な要素である。

スティーブ・ジョブズのプレゼンはとてもシンプルだが、ジョブズの強いパッションを感じない人はいないだろう。さらにジョブズは、自分のパッションがただの思いつきではないことを、誰もが納得するロジックで裏付ける。

日本でも同じスタイルの経営者がいる。ソフトバンク社長の孫正義さんだ。孫さんのプレゼンもまた、「世の中をよりよいものに変えていきたい」という強いパッションを原動力に、ロジックで裏付けながら、シンプルなメッセージを発している。だから、大きな感動を呼ぶのである。

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