今年の目標がいつも達成できない人の共通点 そもそも挑む山が高すぎませんか?

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たとえば、「売り上げ目標」を達成するために設定する、「アプローチ件数」や「提案件数」が「最低目標」となる。あるいは「試験合格」のために、参考書を読んだり、問題集を解いたりするが、その回数の設定も「最低目標」となる。

目標を下げるといっても、単に数字を下げるわけではない。行動目標をブレークダウンして、自分一人でできる動作にまで落とし込むことに意義がある。

これらをタスクと呼ぶこともできるが、あえて「最低目標」と定義し、達成していくことに意味がある。

自分が「最低限」できることを目標とし、それを一つずつ達成していくこと。この繰り返しが「達成する習慣」として定着していくのである。

「できない」という意識を変えていく

最高目標を下げるわけにはいかないが、これだけ掲げていても行動できないのである。そこで「最低目標」が登場するというわけだ。

目標が高すぎると、毎回60%、70%しか達成できないという「未達の状態」が続く。すると、「そもそも達成できるわけがない」と考える習慣がつく。これが、"未達成グセ"を強化するのだ。

もしも、60%、70%しか達成できないなら、目標を50%、あるいは思い切って20%ぐらいまで下げて、達成の経験をしてみよう。そして、「自分は立てた目標を100%達成できるんだな」という意識に変えていく必要があるのだ。こうした自信を持つことが非常に重要だ。

目標をここまで下げてみる

たとえば、本来の売り上げ目標は1000万円なのに、毎回500万円しか達成できなかったらどうすればいいか?

それなら、目標を500万円、場合によっては100万円まで下げてもかまわない。とにかく100%達成することのほうが、はるかに大事だからだ。その結果、100%どころか、500%達成できたら、「できる!」という自信がつくはずだし、さらに欲が出てくる。やがて「1000%達成するにはどうしたらいい?」と考えられるような思考のクセがついてくる。

若手の部下ほど、目標を低めに設定して成功体験を積ませる。達成回数が増えることで自信がついて行動が変わり、グングン数字を伸ばしていくからだ。

やがて、危機感がわいてくる

一度でも達成を経験すると、その後も達成しようと思えるし、達成しないことに危機感を覚えるようになる。

たとえば、3カ月連続で目標を達成できた人は、「4カ月目もやらないとヤバい」と感じるようになる。

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