煙たがられる人がやっている「ウザい話し方」 実は重要なのは「間」だった

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・叱るとき

「間」をとることで、相手は事態の深刻さをひしひしと実感します。感情的に怒鳴りつけるより効果的です。

(例)「最近仕事が雑になってないか?(3秒の「間」)ミスには注意しなさい」
「残念だよ。(3秒の「間」)君には期待しているんだ」

・励ますとき

「間」をとることで、言葉は少なくても相手に寄りそうことができます。

(例)「大変だったね。(3秒の「間」)私たちがついてるよ」
「大丈夫。(3秒の「間」)何とかするから」

・感謝するとき

「間」をとることで、心の底からお礼を言っているのだと伝わります。そのため軽いお礼のときに使うとおおげさになりすぎるので注意しましょう。

(例)「○○さん、(3秒の「間」)ありがとうございます」
「何とお礼申し上げていいか……。(3秒の「間」)感謝しています」

「間」はただ無言になる時間ではない

『たった一言で人を動かす 最高の話し方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

「間」はただ無言になる時間ではありません。語らないことで相手により強いメッセージを伝えることができる時間なのです。100の言葉を使うより、数秒の「間」が人の心を動かすこともあります。

相手が話を聞いているかどうかも気にせずにペラペラ話す人は、相手に信用されません。本当は、話し方に必要なのは話す内容よりも、「間」の使い方。たとえ口下手の人であっても、「間」を使えば相手に信頼してもらい、心を開いてもらうことができます。

今まで、色々な話し方を試してみてもうまくいかなくて、話し方教室を渡り歩くような「話し方難民」の方もいるでしょう。そういう方も「間」を使えるようになれば、自分の望みどおりの結果を手に入れられるようになります。ぜひ、明日から試してみてください。

矢野 香 国立大学法人長崎大学准教授・スピーチコンサルタント

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やの かおり / Kaori Yano

専門は、心理学、スピーチ・コミュニケーション論。NHKでのキャスター歴17年。おもにニュース報道番組を担当し、番組視聴率20%超えを記録。NHK在局中から心理学の見地からスピーチ研究に取り組み博士号取得。政治家の選挙演説対策、大手企業の株主総会対策、役員候補者研修などエグゼクティブからビジネスパーソン、学生まで幅広い層に指導を続けている。話し方・表情・動作のトータルな指導に定評があり、過去の受講者にはプロの話し手も多数。

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