40代男性こそ「のどの力」を鍛えるべき理由

鍛えるべきは、ボディーの筋肉だけではない!

日本初の「嚥下トレーニング外来」を開設した浦長瀬医師(写真提供:KADOKAWA)
「肺炎」といえば昔の病気と思われるかもしれないが、現在、肺炎は日本人の死因第3位。この病で亡くなる人は急激に増えている。そして実は、死につながる肺炎の多くは「のどの力」が弱まることで起こる「誤えん性肺炎」なのだ。
日本初となる「嚥下(えんげ)トレーニング外来」を神鋼記念病院に開設し、『9割の誤えん性肺炎はのどの力で防げる』を著した浦長瀬昌宏医師に、のどを鍛えるためのトレーニング法、そして「40代男性こそのどを鍛えておいたほうがよい」、その根拠について教えていただいた。

なぜ、のどを鍛えることが必要なのか?

普段私たちは、食べ物や飲み物を飲み込むとき、無意識にのど(喉頭)を上げたり下げたりしています。ところが、この「のどを上げたり下げたりする」動きを、食べ物や飲み物を口にしないで行うのは、実は意外に難しいものです。

あなたは、何も飲み込まずに「のど仏」を動かすことができますか?

そもそも「のど仏」がどこにあるのかわかっていない人もいるはずです。試しに、首の前面を触りながら水を飲み込んでみてください。そのときに上下に動く出っ張りが「のど仏」です。一見、何のためにしているのかわからないこの動き。でも、実はこの動きこそがとても重要なのです。なぜなら、のど仏がある「のど」が動くことによって、私たちは食べ物や飲み物を飲み込むことができているからです。

人は、のどを上下に動かし、のどの空間を広げたり狭めたりすることで、口の中に入った食べ物を食道へと送り込んでいます。つまり、のどは「ポンプ」のような役割を果たしているわけですね。

ところが、この「飲み込む」という動作は体が自然にやってくれる(1日当たり700回行われている)ことなので、普段の生活で意識することはありません(これを専門用語で「嚥下(えんげ)反射」という)。

意識的にのどを上下に動かすことができる人は案外少ないものです。のどを意識的に上下に動かすことができないなら、あなたはのどに「無頓着」。のどのトラブルが起こりやすいといえるでしょう。

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