調布のゴルフ場が来場者を増やし続ける事情

9ホールのプレースタイルは普及余地がある

東宝調布スポーツパークを運営する油田哲(ゆた・さとし)社長(筆者撮影)

場所は調布市で最寄りの西調布駅から徒歩で10分程度で行けるところである。なぜ、増え続けるのか、東宝調布スポーツパークを運営する東宝共榮企業株式会社の油田哲社長に伺ってみた。

「お客様の6割は5km圏内ですが、それ以外は口コミです。全国のほとんどの地域からいらっしゃいます」

近隣にはチラシを配布しているものの、ホームページを見たり、口コミで来場するという。他のゴルフ場と比較しても、特別な集客をしているわけではなさそうだ。

プレーするホール数が減っている

「ただ、お客様のゴルフの楽しみ方が変わってきていることを感じます。それを端的に表しているのが、プレーするホール数。9ホールのショートコースで2度回れば通常の18ホールをプレーしたことになります。ですが、9ホールだけを回るプレーヤーが現在8割程度。昔に比べて圧倒的に多くなってきて、更に増える傾向があります」と油田社長は話す。

つまり、ゴルフはしたいがそこまで時間をかけたくないお客の潜在需要を満たしているのではないかと推定できる。スタート時間も平日の場合、早朝7時~、日中9時~、夕方15時~で、時間帯により料金も変え、ライフスタイルの多様性に応えている。ちなみに平日、日中9ホールプレーで4600円。全体の客単価は5000円程度とのことである。

さらに、20~30代の来場比率が40%、女性の来場比率が25%とゴルフ業界が喉から手が出るほど欲しがっている層を獲得している。特に毎週月曜日実施しているレディースデイは、9Hプレー代500円引き、併設のレストランで1コインランチ(500円)提供などのサービスをして、50%近く女性が占めるとのことである。

また、10代についても全体の8%の来場者があり、夏休みには40近くの大学ゴルフ部の学生を中心に、大学生も多く来場する。立地だけでなくプレー料金や開始時間などハードルの低さが若者を集めている。前出のレジャー白書2017によれば日本のゴルフ参加人口の52.8%が60歳以上、女性比率13.7%だ。この現実を打破する、1つのヒントが見えている。

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