東京五輪までにバブルは崩壊する
木本:なるほど、いつまでも掘ってくれるわけではなく、全部を掘り終わる前に撤退する可能性もあるわけですね。
中島:マイニングが、今ほど儲からないビジネスになることは間違いありません。今は、供給が減るから値上がりすることばかりが脚光を浴びていますが、供給が減るということは、マイナーが儲からなくなるということと表裏一体の関係です。2020年には報酬がさらに半減して6.25BTCになるので、そこが次の山場かなと思っています。
木本:ぶっちゃけた話、オリンピックまでにはバブルは終わっているんでしょうね。
中島:その可能性が高いのではないでしょうか。
木本:ビットコインが未来永劫すごくなると思っていると、それは間違いだと。
中島:不都合な真実があるんです。報酬が半分になっていくのにつれて、ビットコインの価格が2倍2倍となっていけばいいのですが、そんな甘い話はないですよね。で、発行上限がいつ来るかというと、2140年に上限の100%が発行されます。今から120年以上も先の話です。
中島:では、それまでは安泰かというとそうでもなくて、2024年には97%が発行済みになる。28年に98%、32年に99%ですから、もうほとんど新規発行はストップ状態になります。したがって、最終局面と同じような状況は結構早く来るのではないかと。
120年の間に徐々に供給が減っていくので値上がりすると思って、みんなが買っています。でも120年後にはマイニングしても報酬はゼロになるので、マイニングをする人はいなくなるんじゃないかという話ですね。そして、それと同じような状況がほんの数年先に起きる可能性もある。
木本:そこでビットコインの寿命は終わる、と。
(構成:高杉公秀)
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