衝撃!ビットコインに潜む「不都合な真実」 報道を鵜呑みにしていたら危ない

✎ 1〜 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 42 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

中島:3つ目が、最近起きたランサムウエア事件。パソコンを乗っ取って、「元に戻してほしければ身代金を払え!」というものですが、今年5月に全世界の約150カ国にばらまかれました。日本語を含めた二十数カ国語に翻訳できるようになっており、理解できる言語に変換できます。データを回復するためには300ドル相当のビットコインを、このアドレスに支払えというものでした。

木本:アドレスが犯人のものなのはわかっても、誰なのかは特定できない。匿名性を巧みに利用した、頭よくて悪いやつですね。

中島:匿名性のある支払手段ができたことによって、このところ、ランサムウエア業界は拡大の一途です。欧米の人がビットコインはよくない、邪悪なものだというのがわかってきたでしょう。

流通する通貨でなく、保有する資産になっている

中島:また、通貨として使われているかというと、「パッシブ・インベスター」という、買うばかりで一度も売っていない人やマイナーの利用ばかりが多くて、小口でビットコインを使っている「通貨ユーザー」はたった2%。マイナーがチャリンチャリンともらって、電気代を払うために売るのを、値上がり期待の投資家が買いまくっているというのが、ビットコインの中心的な取引なんです。

次ページ置いておいたほうが得だから
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事