ドバイで逮捕された外国人のありえない「罪」 異性とホテルの部屋を共有するのもアウト

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英国人弁護士のラダ・スターリングによると、ドバイで通常は許される行為でも西側の人々が刑務所に入れられており、スターリングはそうした人たちを何百人も弁護してきたという。

「ドバイに行くと、皆がやっているから大丈夫だと思ってしまう。でも、怒らせてはいけない人を怒らせたら、刑を受けることになる」。スターリングは英国で「ディテインド・イン・ドバイ(ドバイでの拘禁)」というグループを運営しており、そこでは上記のような事例を公開している。

スターリングが最近担当した2つの事件には、英国人が強い憤りを覚えた。そのうちの1つは、冒頭で紹介した27歳のハロンの事件だ。彼は公然わいせつの罪で逮捕され、3カ月の懲役刑を言い渡された。彼の容疑は、混雑したバーで、ある男性の脇を通り抜けようとした際に、その人の体を触ったというものだ。もう1つは、レスター出身の23歳の英国人、ジャミル・アーメド・ムカダムの事件だ。彼の運転する車にぴったりついてきたという車のドライバーに対して、ムカダムが中指を突き立てるジェスチャーをしたために、裁判にかけられることになった。

その時ムカダムはレンタカーに乗っていた。そのため、警察が彼を見つけるまで少し時間がかかった。だが、6カ月後の今年9月に彼が再び旅行でドバイを訪れると、空港で逮捕された。現在は保釈金を払って刑務所からは出ているが、パスポートは持っておらず裁判を待っている。

もし、ムカダムが「卑猥なジェスチャー」をしたことにより有罪判決を受けたら、懲役6カ月となる可能性がある。ムカダムは妻と共によくドバイを訪れており、ドバイが好きで、特にイスラム教徒向けのハラルフードが豊富なのがいいと言う。だが、「もう絶対に足を踏み入れない」と話す。

アラブの文化は西側とは違う

首長国側は、こうした状況についてほとんど悪びれることはない。

「『西側』の文化は、アラブの文化とは違う」と、裁判官のアーメド・サイフはドバイの民事裁判所で、アブダビの新聞ザ・ナショナルの取材に答えて言った。「西側諸国では、中指を立てることや他人を侮辱することは許されないが、法律で罰せられることはない。UAEに住む人々の文化はかなり違う。結局のところ、私たちはイスラム教徒で、そうした行為は受け入れられない」。

UAEの人々の中には、急速に変化する社会に、法律が追いついていないと認める人もいる。

ドバイの弁護士、エッサム・タミミはメールで次のように言った。「訪問者一人ひとりに、ルールや規制を国がすべて説明するのは無理なことだ。ドバイは短期間で大きく発展し、世界で最も人種の多様な街になった。法律は一般的には社会のニーズに応えるよう作られるものだが、UAEもほかの国々と同じように、まだ変更しなければならない点がある」。

批評家は、UAEの法制度は外国人にとって不利だと言い、人権NGOのアムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチは、恣意的な拘禁や受刑者への虐待に関して、UAEを批判している。

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