頭がいいのに仕事ができない人の「思考の癖」 面白がって可能性を信じれば「必ずできる」
予定どおりにそれなりの成果は出るので「なかなかうまく仕上げたね」という評価になる。だが、出るのはそれなりの成果にすぎない。これが予定調和の限界だ。
波風を立てず、調和を重視し、リスク回避に終始する思考は「必ずできる」思考とは正反対のものである。
似たことを同じようにこなすルーティンなら、予定調和は悪くない。だが、仕事のすべてがルーティンであるはずもない。ことに変化が激しく競争も厳しい環境の中で勝ち残り、成長していくためには、ルーティンをはるかに超えた改革や難題解決が不可欠だ。
実際に多くのビジネスパーソンは今、「これまで以上に高い目標を達成しなければいけない」「長年解決が難しかった問題を解決しなければならなくなった」という事態に直面しており、新たな解を求める状況に置かれているはずだ。
それなのに予定調和に終わらせていては、これまでと同じ解しか出てこない。本来の課題は解決しない。
もしあなたに、思考の中ですらリスクをとらない予定調和の癖があるのなら、すぐに改めたほうがいい。さもなければ、仕事の業績も質も、現状維持どころかずるずると後退していく事態となってしまうだろう。
「必ずできる」ための4つの思考
「必ずできる」思考とは、4つの思考スタイルの組み合わせである。それらのベースとなるのは論理的思考=ロジカルシンキングであり、戦略的思考である。
4つの思考スタイルを駆使できれば、高い目標を達成したり、難しい課題に対する解を生み出したり、厄介な問題を解決したり、斬新な発想を生み出す可能性が大幅に高まる。
4つの思考法は単独で用いても効果が高いが、課題や状況に合わせて4つすべてを駆使してもよい。臨機応変に使い分けたり、2つ、3つと組み合わせて使えば、その効果は飛躍的に高まる。ビジネスの成果もより大きくなるし、自分の成長もより加速するだろう。
4つの思考を簡単に紹介すると次のようになる。
目的や目標をできるだけ高く設定すること(英語では“Stretched goal”と表現する)によって、目線を上げ、視野を広げ、発想を広げ、革新的なアイデアや改革を求める考え方だ。個人や組織のアスピレーションを高め、高揚感やエネルギーを生み出す効果もある。
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