北朝鮮ミサイルは米全土が標的になっている 「数回の実験で実戦配備も」専門家が分析

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 11月30日、北朝鮮が29日に発射した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とされる「火星15」について、米国の専門家は米本土のどこでも核攻撃が可能で、あと2─3回の実験で実戦配備が可能との見方を示した。提供写真(2017年 ロイター/KCNA)

[ワシントン/ソウル 30日 ロイター] - 北朝鮮が29日に発射した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とされる「火星15」について、米国の専門家は米本土のどこでも核攻撃が可能で、あと2─3回の実験で実戦配備が可能との見方を示した。

火星15は米本土に到達する推進力を備えており、大気圏に再突入する際の技術とミサイルを正確に標的へ誘導する能力が課題という。

ワシントンのシンクタンク「38ノース」のミサイル専門家マイケル・エルマン氏は、北朝鮮が公開した写真では、火星15がこれまでのミサイルよりも大型になっていると指摘した。

「計算によると、新型ミサイルは中型サイズの核兵器を米国のどこにでも打ち込むことができる」と分析。米国のミサイル防衛網を破るためのデコイ(おとり)などを搭載できる容量と推進力を備えているという。

その上で、あと数回の発射実験を行えば大気圏再突入技術を確立し、ミサイルの能力と信頼性を立証できるとの見方を示した。

「2─3回の追加実験で十分」

別のミサイル専門家は匿名を条件に「北朝鮮がミサイルの正確性と信頼性に高い水準を求めなければ、2─3回の追加実験で十分だろう」と語った。「熱核爆弾で米国を攻撃できるのであれば、全ての都市や標的を狙う正確性はおそらく必要ない。それでも米国の指導者は北朝鮮との戦争は割に合わないと考えるだろう」と述べた。

米国の専門家は北朝鮮が核弾頭の軽量化に成功しミサイルに搭載可能とみている。38ノースのエルマン氏によると、火星15は重量が1000キロまでの物体を搭載できる。

ミドルベリー国際大学院のジェフリー・ルイス氏はツイッターで、火星15は「核弾頭を小型化する必要がないほど大きい」と指摘した。

専門化によると、ミサイルにはまだ液体燃料が使われているもようで、取り扱いが用意で即時発射が可能な固体燃料の実用化は数年先となる見通し。

非営利団体「憂慮する科学者同盟(UCS)」のデービッド・ライト氏は、ミサイルの1段目は「火星14」とほぼ同じに見えるが、火星15はエンジン2基を備えていると分析。「2段目は2倍以上の推進剤を蓄えることができるもようだ」として、「(火星15は)全く新しく、より能力の高いミサイルだ」と結論付けた。

また米当局者はミサイルは移動式ではなく固定式の発射台から打ち上げられたとの見方を示した。

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