「脱北兵士はナイスガイ」執刀医が語る人物像 大腸は銃弾でずたずたになり7カ所縫合

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医療チームは、何日もかけてオー兵士の体から少なくとも銃弾4発の破片を取り除き、傷ついた内臓を縫合し、結核やB型肝炎、大量の寄生虫などの既往症を治療してきた。

「彼はなかなか頑丈な男だ」と、Lee医師は言った。

オー兵士の亡命後、北朝鮮は軍事境界線の警備にあたる兵士を全て入れ替えたようだと、韓国情報筋は23日に聯合ニュースに語った。

12リットルの血液を輸血

先進的な医療機器を備え、訪韓中の米大統領を含めた要人治療の実績で知られる同病院に米軍ヘリで運ばれて到着した時、兵士個人について分かっている情報は何もなかったと、Lee医師は言う。

搬送中、米軍ヘリの医師はオー兵士の救命に全力をあげ、つぶれそうな状態の肺を救うために胸部に巨大な針を刺していた。

オー兵士はすぐさま診察室に運ばれ、医師らは大量の内臓出血を確認した。「ためらっている時間はないことが分かった」と、Lee医師は23日夜、その診察室で語った。

銃弾を取り除き、傷を縫合するのに2回の大きな手術が行われ、最大12リットルの血液が輸血された。人体の血液量は、通常その半分程度だ。

「命を救ってくれ、これほどの血液を献血してくれた韓国人にとても感謝していると彼は私に話してくれた」と、Lee医師は言った。

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