不安に強い人は「孤独」を飼い慣らしている 「孤独」と「寂しい」はまったく別のことだ
「孤独=寂しい」を疑え
人は集団に属していないと不安に駆られるようです。アメリカの心理学者、アブラハム・マズローが人間の欲求を理論化した「欲求5段階説」でも、食事・睡眠・排泄などの第1階層「生理の欲求」、安全で安定した暮らしを維持する第2階層「安全の欲求」、その上位となる第3階層に、自分が社会に受け入れられているという感覚をもつ「社会的欲求(帰属欲求)」が位置づけられています。グループの一員でいたい、仲間が欲しい、というのは人の“性(さが)”といってもいいでしょう。
旧来、多くの人にとって、社会に受け入れられていると実感できるのは、職場や仕事上の人間関係がうまくいっているときだったり、地域コミュニティでトラブルなく人づきあいをしているケースだったりしたわけですが、現代はそうした旧来型の関係に加えて、SNS上でのつながりを求める人が多くなりました。


















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