20周年を迎えるダイキンの障害者雇用 「つぶすのは社会悪」と井上会長兼CEO

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サンライズ摂津の取り組み

サンライズ摂津は1993年に大阪府、摂津市、ダイキン工業が第3セクター方式で設立した特例子会社。94年6月から操業を開始した。現在は澁谷栄作・社長や應武善郎・顧問、後藤金丸・工場長以下14人の健常者と、重度の障害者64人を含む102人とを合わせた総勢116人が働いている。事業内容は空調部品、油圧部品の組み立て・製造、フッ素系防汚剤の検査および梱包など、親会社ダイキン工業からの受注を請け負う。

サンライズ摂津が出色なのは、肢体、聴覚、知的、視覚、精神など、主要な障害者がまんべんなく雇い入れられ、しかも同じ職場で働いていることにある。違う障害を持つ方々が同時に、しかも気持ちよく働ける環境を整えるのは、それなりの苦労がある。すべての人が危険のないように働くための工夫も必要となるし、気質の違いを十分理解することも重要となるからだ。

たとえば、精神障害を持つ人が長期間、同じ場所に勤めるのはなかなか難しいという。にもかかわらず、サンライズ摂津では過去1年間に離職した人はわずか3人に過ぎない。その裏には、病院などの支援機関や専門家との連携に加え、心配な社員の自宅に應武顧問や後藤工場長、澁谷社長が自ら訪問し、熱心に障害者の声に耳を傾け、職場定着に率先して働きかけたことも大きいという。

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