暗い気持ちで下す決断は100%間違っている ひとりぼっちの時間が一瞬の判断力を高める

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

大切な選択ほど、落ち着いて、平常心で選ぶ。これは言葉にしてしまうと、拍子抜けしてしまうぐらい、当たり前のことです。しかしながら、だからこそ、心に留めておくべき指針なのです。

気分転換をバカにしてはいけない

私の臨床経験から申し上げて、人生の岐路に立たされたとき、こういう手続きを丁寧に、きちんとやってから決断している人というのは、まず十人中一人もおられません。私の知る限り、多くの人は、ほとんど正気を失ったような、異様な精神状態のなかで大きな決断をしている。残念ながら、それが現実です。

筆者の近著『Solo Time 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(上の書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

群れから離れるソロタイムというのは、捉え方によっては単なる「気分転換」にすぎません。しかし、気分転換を馬鹿にしてはいけません。

ほんの少しの時間でも結構ですので、群れの人間関係から距離を置き、落ち着いた心で冷静に物事を捉え直し、判断をしましょう。実はこれこそが、大事な決断を誤らない鉄則なのです。

勝負どころで大切な判断を誤らない人というのは、意識的か無意識的かは別にして、必ずこれを実践しているのです。

ソロタイム=ひとりぼっちの時間が、一瞬の判断力を高めます

名越 康文 精神科医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

なこし やすふみ / Yasufumi Nakoshi

1960年、奈良県生まれ。精神科医。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、99年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。
著書に『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSコミュニケーションズ、2010)、『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。
夜間飛行よりメールマガジン「生きるための対話」刊行中。オフィシャルウェブサイトはこちら。twitterはこちら

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事