嫌われるオジさん特有のメール
それでは、話を元に戻しましょう。
先のエピソードには2つの教訓があります。ひとつ目は「自慢話はやめましょう」ということ。部下の女性やホステスさんたちは「仕事」だから、自慢話に「面白い〜」「すごーい」と言って対応しているにすぎません。以前、新聞に「銀座のホステスが嫌う客」というアンケート結果が載っていましたが、トップは「自慢話をする人」。「すごーい」と言いつつ、心の中では「も〜、早く終わってくれないかしら……」とでも思っていたのでしょう。
また、自慢話の対象が“過去の仕事”という点もいただけません。男性としては「いいところを見せつけたい」という気持ちがあるのでしょう。しかし、やり方がよろしくありません。“過去の自慢話”を聞いても“将来の結婚生活(もしくは交際)”を、女性がポジティブにイメージすることは難しいからです。
2つ目は「黙って俺についてこい」的なスタンスはやめるべき。相手を一方的に連れ回すのではなく、「次、行きませんか。夜景がきれいなバーでもどう?」と「相手にとって魅力のある提案」をして、「都合を聞く」べきです。これは、ビジネスの世界では当たり前の話ではないでしょうか。たとえば、お客さんに対して、「3割のコストダウンができます」「来期からの導入をご検討いただけませんか?」と提案すると思います。「黙って購入しろ(=俺についてこい)」とは言わないはずです。
上から目線は嫌われますが、目線を逆にとるのもいかがなものか。つまり「下から目線」です。
若い女性から嫌われるオジサン特有のメールがあります。それは「年齢より若く見られます」というコメントです。私は何人もの女性から聞きましたが、「卑屈な感じがイヤ」なんだそうです。
また同じように、せっかくデートしているのに、「ユウコさんは若いから、僕みたいなオヤジは嫌ですよね」と言われるのも「卑屈な感じがしてイヤ」なのだそうです。好意があるからデートしているのに、恐る恐る下から見上げるようにお伺いを立てる物言いがイヤなのだそうです。というわけで、下から目線もNGです。
上から目線もダメ、下から目線もダメ。ではどうしたらいいのでしょうか。それは「横から目線」です(冗談ではなく……)。
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