ヤセるための「習慣作り」に悩む人への処方箋 家計簿をつけ、節約にハマると何が変わるか
私は人一倍意志が弱い人間で、人生はつねに楽なほうへ流されてきました。お金は手元にあればあるだけ使ってしまい、常に財布はスッカラカン。お酒が大好きで、会社の仲間に「今日、一杯行かない?」と声をかけると、「お前の場合は“一杯”じゃなくて"いっぱい"だろ」と言われる始末。実際に、いつもふたを開けてみると、周りのみんなが言っていたとおりになっていました。
飲み会に誘い誘われ、暴飲暴食を続けた私。どうなっていったかはご想像のとおりです。気がつけば、社会人になったときから20kg以上体重が増え、プヨプヨの体になっていました。
スポーツジムに入ってはみたが…
このままではマズイと一念発起してスポーツジムに入会するも、意志が弱い私は3日もしないうちに布団の中から出られなくなっていき、「明日こそは!」「明日こそは!」と先送りを繰り返しているうちに、月謝だけを納める幽霊会員になっていきました。
ここまでくると、ファッションなんてどうでもいい。少しでも引き締まって見える黒や紺の服をまとめ買いする。そして、体型に合った服選びを楽しむというより、体型を隠すために大きめの服をダラリと着る。当時の私にとって、服は「着るもの」ではなく、醜い肉体を「覆い隠すもの」でした。
こうして、さんざん「無駄遣い」「暴飲暴食」「無頓着」を繰り返した報いとして、私は「ビンボー」「デブ」「非モテ」の三重苦に陥っていたのです。
では、なぜこれほどの意志の弱い私が、貯金、ダイエット、筋トレと、次々に習慣化に成功し、人生のどん底から這い上がることができたのでしょうか?
藁をもつかむ思いで私がつかんだのは、スマホでした。とにかく、金銭感覚を是正しなければいけないと思ったのです。まず、ネットでお小遣いを管理できる家計簿アプリを検索し、「これだ!」と思うものをスマホにインストールしたのが、すべての始まりでした。
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