ヤセるための「習慣作り」に悩む人への処方箋 家計簿をつけ、節約にハマると何が変わるか
④リズム化
私は毎朝必ず自宅で簡単な筋トレを続けています。朝6時頃時間を決めて、一定のリズムでこの習慣を持続しています。負担にならない小さな小さな習慣を始めることができたら、ほんの少しだけ意識して、しばらくは一定のリズムで続けてみましょう。
すると、不思議なことに、途中から自分の体が自動操縦モードに切り替わるのです。繰り返しになりますが、意識して頑張らなければならないほど、意志の力を必要とすることに取り組んではなりません。
こんなに簡単なことでいいのかな、と思うぐらい無理にならないことを一定のリズムで実施してみてください。ある瞬間から、驚くほど体が勝手に動くようになるはずです。ペンギンも氷の上を滑り出したら、等速、つまり、一定のリズムで前に進み続けるのです。
⑤見える化
皆さんは、いくらやっても効果が出ているかわからないことを長く続けたいと思うでしょうか。人間は自分がやったことに対して、効果があったかどうかわからないと、その行動を続けたいという気持ちを失ってしまうものです。
ペンギンで言えば、大きな魚にありつけるとしても、それがいつになるかがわからなければ、やがてやる気を失ってしまいます。しかし、小魚であっても手の届くところに置かれていれば、あの魚を目指して滑ってみようと思うのです。
私の場合は、スマホで家計簿をつけることによって節約の成果が可視化されました。また、太っている状態で筋トレを始めるのではなく、ある程度食事で贅肉を落としてから筋トレを始めることで、筋肉のハリが目に見え、効力感を得ることができました。このように、1回1回の取り組みの効果を感じられる仕組みをつくっておくことが長続きの秘訣になるのです。
「ジム通い」が、なかなか続かないのはどうして?
⑥シンプル化
ダイエット目的でジム通いを始めて失敗する人に、私は何人も出会ってきました。では、なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
それは「ジムに通う」という1つの行動のように見えて、そうではないことに大きな原因があると思います。「家で服を着替える」「ジムに向かう」「ジムでトレーニングウェアに着替える」「シャワーを浴びる」「ジムで服を着替える」「帰宅する(あるいは、別の場所に行く)」のように、実は一度に複数の行動の習慣化に取り組んでいるのです。
ペンギンであれば、氷の上に飛び込むまでにたくさんの助走をしているような状態です。トレーニングだけが目的であるならば、付随する行動をすべて削ぎ落としてシンプルにし、朝起きて部屋着のまま「宅トレ」に取り組めばよいのです。
⑦適応化
最後に、環境の変化があっても、1度習慣化したことをやめないことです。旅行や出張などイレギュラーな予定が入ると、習慣が途絶えがちです。
しかし、一旦完全にやめてしまったら、再開するに難儀するものです。ペンギンも氷の上で1度失速してしまうと、再度加速するには助走から始めなければならないのと同じです。習慣化し始められたことを100%実施できない場合は、70%、80%でも、とにかく習慣として途切れさせないことが重要なのです。
これら7つの技術を組み合わせることができれば、あなたがこれまでずっと挫折してきた習慣作りも、今度こそ長続きさせることができるはずです。そう、私と同じように。ぜひ1度、騙されたと思って試していただけましたら幸いです。
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