以前から参加していて同じ作品を改良し続けている受講生のなかには、すぐに商品化可能なレベルの新しい音ゲーアプリを開発した高校生もいました。
ボクがアプリを作っていた4、5年前は、まだ日本語の解説すらろくに存在せず、独学でかなり苦労したので、このような生徒を続々と生み出すLiT社のプログラムは革命としか思えません。
若者の需要開拓に悩む企業は参考にせよ
特徴的なのは、キャンプ自体のいい意味での「中毒性」です。
メンターとして指導するのは受講生とも年齢の近い情報系の大学生。IT業界ではなかなか見かけない女性も受講生、メンターともにたくさんいます。
ただ開発をするのではなく、交流を兼ねたゲームや、ITに関連した映画の鑑賞会や講演会などコンテンツも豊富で、多くの生徒がリピーターとなって何度もキャンプに参加します。
なかには「LiT社で学校を作ってくれたら、絶対に毎日行く!」と宣言する女子生徒もいます。
いまの若者の需要開拓に多くの企業が頭を悩ませていますが、20代を中心とした若者たちが運営するこのキャンプは、学生たちからの支持を確実に得始めています。
何度も参加して実際にアプリを公開したり、中高生向けの「アプリ甲子園」で受賞する生徒も多数輩出されており、その教育上の効果も抜群です。
「プログラマー養成合宿」ではない
ずっとキャンプを見ていてボクが思うのは、このキャンプは「プログラマー養成合宿」などではないということです。本当にプログラミングで飯を食うつもりなら、キャンプの期間だけでなく、毎日ひたすら熱中して学ばなければなりません。キャンプがきっかけでそうなる子も実際たくさんいて、それは素晴らしいことです。
でも、そうならない子でも、キャンプに参加して「クリエイティブってこういうことなんだ」と学ぶことに大きな意味があります。
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