「自分にごほうびする人」は幸せになれない ひろゆき氏が考えるおカネと幸福のルール

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幸せのためのルール2 自分の時間でものづくりをする

冒頭でも述べたように、楽しさや幸せを「おカネを使うこと」によって感じる人は、一生幸せになれません。この考え方だと、幸せを感じ続けるためにおカネを使い続けなければならないので、アラブの石油王でもないかぎり、多くの人には限界があるからです。「これさえ買えば、幸せになれる」ということを、多くの広告はうたっているわけですが、それを追い求めるうちは絶対に幸せになれません。

そこから抜け出す方法のひとつが、「クリエーターになる」ということです。「絵を描いて幸せ」や「写真を撮って幸せ」「文章を書いていて幸せ」ということは、おカネをかけなくても幸せになれる手段です。こうした「幸せを感じられること」「夢中になれること」がある人は、それをやっているときは幸せを感じられるわけです。おカネではなく、それに費やす時間があればあるほど、幸せを感じられる。

「週末クリエーター」だっていい

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一方、おカネをかけなくては幸せになれない、と思い込んでいる人は、それを得るために必要な時間と、そのためのおカネと両方が必要になります。そして、そのおカネを得るために、さらに働くという時間も必要です。単に時間があれば幸せな人に比べると、ものすごいコストがかかるわけです。

ものづくりやクリエーターというのは、別に本業でなくてもかまいません。本業で好きなものを作れる人というのが、いちばん幸せでしょうが、仕事終わりや休日にやったっていいわけです。「趣味が散歩です」という人もわりと多いですが、おカネではなく時間をかけて楽しめるのであれば、それも立派なものづくりかもしれませんね。

以上、僕が考える、誰でもすぐ始められる「おカネ」と「幸せ」のマイルールを紹介しました。おカネは腐らないので、将来のために貯めることができます。だから僕は、たくさんのおカネがあっても迷わず貯金します。おカネは、知り合いや家族が病気になったり、自分が事故にあったり、そういった突発的に必要なときのためにとっておくものだと考えているからです。

こうした基本を改めて考え直し、自分なりのルールを設ける。それに従って生きていくことができれば、おカネのあるなしにかかわらず、幸せな人生を送ることができるのではないでしょうか。

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