日本でおカネを使うイギリス人の「旅の中身」

1人当たり消費額は中国人を抜いてトップ

今年5月にも、2度目となる4週間の日本旅行を決行。観光名所を巡るというよりも、地図を見て、足を使って歩き回る旅を好む。温泉も大好きだという。夜は日本でできた友人たちと夕食をともにした。

映像プロデューサーのステファニー・ザックさんも自分で計画を立てて日本を探検するのが好きなタイプの旅行者だ。

昨年、パートナーのベンさんとともに12日間、東京、大阪、京都の名所を訪れ、長野・上高地などで自然を堪能した。世界中を旅してきた2人がまだ行ったことがなかったのが日本だった。宿は最初の2晩のみを予約し、後は民泊の「Airbnb(エアビーアンドビー)」を使った。旅情報のアプリを駆使し、目にとまった日本の日常の面白い風景を次々と撮影した。

「先に日本に行った友人が、日本は旅が難しかったと聞いていたけど、そんなことはなかった」(ザックさん)

欧州人は日本でゆっくり過ごしたい

日本で買ったTシャツ姿のケントさん(筆者撮影)

ケントさんもザックさんも日本横断に大いに役立ったというのが、外国人向けに発行される「ジャパン・レール・パス」だ。これはJRグループ6社が提供するパスで、日本中を鉄道でくまなく旅行できる。たとえば新幹線を含む普通列車(新幹線の種類には条件が付く)7日間2万9110円、14日間で4万6390円と、かなり割安で日本を回ることができる。

日本のファンになるのは英国人だけではない。今回の観光庁の調査で、支出額、滞在日数、何に支出するかの点において英国の旅行者と非常によく似た傾向を示したのがドイツ、フランス、イタリアなどの欧州勢だ。

生まれは米国だがドイツ人の夫と結婚し、今はドイツ・フランクフルトに住むニコル・フランケンハウザーさんは今年5月、夫婦で念願の日本旅行を実現した。メディア企業へのコンサルティング業務を行う会社に勤めるフランケンハウザーさんは、仕事を通じて日本人と知り合い、日本に行ってみたくてたまらなくなったという。

姫路城とフランケンハウザーさん(写真:筆者提供)
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