ど派手な「インスタ映え」商品が続出する理由 撮影目的のハワイ旅行が2割高でもバカ売れ
今年の夏休みも活況を呈したハワイ旅行。旅行大手のエイチ・アイ・エスには、通常より価格が2割高いにもかかわらず、「参加者数が想定を超えている」(会社側)という旅行商品がある。
今年3月に発売した、インスタグラムへの写真投稿を目的としたツアーだ。当初はハワイを含む5方面のみの催行だったが、好調な売れ行きを踏まえ、8月時点で10方面まで拡大した。
一方、外食大手のすかいらーくが目をつけたのは、パンケーキだ。インスタグラム上で検索すると200万件近い写真が出てくるほど、撮影対象として人気を博す。
色合い、素材、ボリュームがポイント
6月、同社が横浜・本牧に開業したハワイアンレストラン「ラ・オハナ」では、これを看板商品に据えた。パンケーキの上に彩り鮮やかなフルーツを並べたほか、うずたかくホイップクリームを盛り付けた。「SNSでの拡散は、どんな口コミよりも早い。商品の企画では色合い、素材、ボリュームを意識している」(マーケティング本部の上野茂樹氏)という。
黒色の背景にカラフルなイラストをちりばめたパッケージが目を引くのが、日清食品が7月末に発売した「カップヌードル イカ墨ブラックシーフード ビッグ」だ。付属のイカ墨ペーストをかければ、中身まで真っ黒になる。
「今までの商品と違う見栄えのものを出そう」という藤野誠マーケティング部長の号令の下、企画段階からインスタ映えを狙い、もくろみどおりに発売直後から商品写真の投稿が相次いだ。
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