全年代投票率を等しくなるように調整せよ
たとえば、「投票率調整」。民主主義の大原則は多数決ですが、それによって年代間の格差が生まれることは結局、国を滅ぼすことになりかねないので、投票を年齢別に分けて、全年齢の投票率が等しくなるように若者の投票数を水増しし、高齢者の投票数を圧縮します。
全年代投票率が50%になるように票数を調整することで若者の意見を政治に反映させるという、かなり型破りな方法ですが、「意識啓発」などという先の見えない戦略よりは確実です。「政治に興味のない国民は投票すべきでない」という意見をお持ちの方にとっては、最も良い方法ではないでしょうか。
しかし、ただでさえ地域間で「1票の格差」が問題になっている昨今、こうして世代間で「1票の格差」を生むのはいかがなものかという高齢者からのバッシングが考えられます。
となると、やはり純粋に若者に投票していただくしかありません。さきほど挙げた「忙しくて投票所に行くのが億劫」という問題を解決するのです。距離・時間といった物理的な障壁を越えるためには、文明の利器であるインターネット、そして電子機器を活用しましょう。
「ネット投票」の仕組みを考えてみた
では、ボクが考えた「ネット投票」の仕組みを紹介します!
まず、国政選挙のみにネット投票を導入し、従来の「投票所入場券」は「投票券」として存続させます。AKB48の選抜総選挙のような形で、固有のシリアル番号、およびQRコードが印刷された紙のチケットを有権者に送付します。
スマートフォンを所持しているユーザーは、政府が配布するアプリケーションをダウンロードし、その指示に従って投票券を読み取ります。
読み取ると、当該地域の候補者情報や、政党が選挙管理委員会に提出したマニフェストなどの様々な資料が、自由に、しかもわかりやすく閲覧できるようにします。
そして、携帯電話事業者のデータベースと連携して、電話番号を用いた本人認証を行った後に、投票できるようにします。
マトモな投票システムを提供できるのは、スマホだけ
こうしたシステムを構築する際に、本人確認手段などをゼロから作り直すのは非常に非効率的なので、携帯電話事業者の持つデータベースを活用するのが最もラクで安価で確実ですね。
いまのところ、本人認証を含めたマトモな投票システムを提供できるのは、スマートフォンだけでしょう。従来のフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)やパソコンでは不可能なので、スマートフォンをお持ちでない方には、従来どおり投票券を持って投票所へ行ってもらうことになります。まあ、投票所の数は都心部についてはある程度、減らしてよいでしょう。
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