"9月1日"始業式の日に自殺する子どもたち 体調不良など"SOS"を見逃さないで

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「いじめはどこの学校でも起きています。早期発見、早期予防が肝心です。しかし、今でも学校は、いじめを認識したがらない。教育現場はいじめがあればしっかり認め、いじめへの感度を高めるための努力をしていく必要があります」(前出・文部科学省の担当者)

と教育現場の鈍感さに注文をつける。

いじめが内包するわかりにくさも、事態を陰湿にする。

「男子は暴力系、女子はコミュニケーション系のいじめ。しかし大人からそれは見えません。子どもたちは隠します。いじめられている子も、苦しさを見せません」(石井編集長)

本人も学校も隠したがる傾向にあるという。

北海道の私立高校の女性教諭が、現場の認識力の欠如を説明する。

「生徒たちの状況をいじめと先生が認識していない場合もあります。当該の生徒はいじめられて嫌な思いをしているかもしれませんが、大人はそれに気づけない。ふざけているだけなどと、いじめにカウントしないこともあるのです」

いじめ調査の実態について、

「学期終わりにアンケートをし、いじめが発覚すれば夏休み中に対応します。そして加害生徒に寄り添うことも必要です。というのも、加害者もトラブルを抱えていたりするからです。家庭に問題があったり、人との関わり方がわからない子もいます」

学校は命をかけてまで行くところじゃない

いじめ被害者や自殺を考える子どもたちへのメッセージを書いた色紙を持つ小森新一郎代表理事と妻で理事の美登里さん(右)。色紙はいじめで子どもを亡くした親ら12人から募った

さらに、教師の目に触れないいじめがネットに広がっているのも近年の顕著な傾向だ。

「LINEやツイッターなどSNSのいじめも増加しています。“学校来るな”“死ね”などの中傷はわかりやすいのですが、当事者にしかわからない内容でのからかいもあります。ネットでのいじめは、子ども本人が“いじめられている”と告白しない限り、わかりません」(前出・井澤氏)

と深刻な実態を明かす。

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