会社でのお土産の菓子配りにもマナーがある

お菓子は最強のコミュニケーションツールだ

「何を買ってくればいいですか?」では、社会人としては少し物足りない。「一般に喜ばれるのは、近所の評判の店の地域限定商品や季節限定商品など。そこで、『このお店が評判なのですが、いかがでしょうか?』とアイデアを出しながら、質問するのがいいでしょう」(伊東氏)。併せて予算の確認。客の好みを知っているかどうかも聞いておこう。手や口を汚さないことなどに配慮するのは、ほかのケースと同様だ。

4.お土産のお菓子は誰からのものかわかるようにしておく

帰省したときや旅行したときに、職場にお土産を買っていくという声は多く聞かれた。お土産を選ぶとき、渡すときには、どんなポイントやルールがあるのだろうか。

「お土産の場合も、自分の席で食べるお菓子を選ぶ際のルールは同様です。お土産選びに迷ったら、限定商品のほか、彩りがきれいなものもいいでしょう」(伊東氏)。こちらも、個包装で、賞味期限も長めのものを選ぶとよいだろう。

お土産を渡すタイミングは、昼食後の1時前後、おやつの3時前後、小腹がすいてくる5時前後がおすすめだ。不在の人がいる場合はデスクの上に置いておこう。その際、誰からのお土産かわかるように、メモを添えておくといいだろう。

ただし、名前だけ書いておくのはNG。「私がお菓子をあげました」と強調しているように見えるからだ。「静岡に帰省しました」といった具体にお菓子の意味を書き添えることが大切だ。お客様からいただいたお土産を不在の人のデスクに置く際も、その人がお客様にお礼を言えるように、誰からの差し入れかメモをつけておくといいという。

お菓子を食べるのは最大のコミュニケーションだ

お菓子の最大の効能はコミュニケーションのきっかけになることだ。お菓子をもらうとき、配るときに、一言、声を掛け合うことが大切だ。それをきっかけに人間関係が広がることもある。実際、オフィスグリコのボックス周りは、部署を超えたコミュニケーションの場になっている職場もあるという。

「そもそも人間は、同じような行動をとると親近感や連帯感が湧くものです。同じオフィスで同じようなお菓子を食べることで、同様の効果があがり、チームワークがよくなることが期待できます」(伊東氏)

効率や生産性が求められ、社員間の交流が二の次になった時代だからこそ、コミュニケーションを円滑にするお菓子の重要性が高まっている。

最後に、先輩たちが語るお菓子を使ったコミュニケーション法をみてみよう。

「残業の時、後輩がデスクの引き出しのお菓子を半分分けてくれて、心にしみた」(サービス業勤務・27歳)

「目標達成まであと一歩! もうひと頑張りしてほしいときに、チームにお菓子を差し入れて、モチベーションを上げてもらいます」(IT会社勤務・26歳)

「寒い日のたこ焼き、暑い日のアイスクリームの差し入れはうれしかった」(保険会社勤務・40歳)。ちなみに、就業時間中に自分の席でたこ焼きやアイスを食べるのはさすがにNG。会議室などで食べるのが正解だろう。

「有給をとったときには、必ず、『みんなに迷惑をかけてごめんね』と一声かけて、差し入れを渡します」(商社勤務・25歳)

「コンビニにお菓子を買いに行くときには、必ず、周辺に、『ついでに買ってくるものはありますか?』と声をかけ、気遣いをアピールします」(人材会社勤務・32歳)

お菓子をうまく使って、円滑なオフィス環境がつくれれば、仕事がスムーズになるだけでなく、あなたの評判もお菓子以上に高まるはずだ。

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