離職者の多い会社にありがちな6つの特徴 社員を適正に評価できない会社は伸びない

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社員の定着率だけでなく、業績が伸びる会社と伸びない会社の明暗にも通じます(写真:bee / PIXTA)

あなたの会社は、次々と人が辞めてしまい、人材確保に苦労していませんか。私は人事コンサルタントとして1000社を超える企業を見てきました。拙著『人が辞めない会社がやっている「すごい」人事評価』にも詳しく解説していますが、次々と人が辞めてしまう「残念な会社」には、共通する6つの特徴があります。

次々と人が辞めてしまう「残念な会社」の特徴

(1)社員を甘やかし、ほめてばかりいる

先日、あるテレビ番組を見ていたら「とにかく社員をほめる!」という企業が紹介されていました。ほめて伸ばすのは、確かに一理ある人材育成法です。しかし、「ほめる」と「甘やかす」は違います。多くの企業がこの違いを認識できず、社員を甘やかした結果、彼らの増長を許し、生産性を下げてしまっている現状があります。

人材不足の状況を受けて、一部の企業は、「社員に迎合し甘やかすことが人材流出を防ぐ唯一の手段である」と勘違いしてしまったのです。

(2)「ワンフレーズ」で企業の方針を示している

社員迎合型の企業、人材育成に関して明確なポリシーを持たない多くの企業には、共通の特徴があります。彼らは、「充実の福利厚生」といったワンフレーズのスローガンを、やたらと強く打ち出す傾向があるのです。

スローガンは単なる言葉であり、その企業に決定的に欠けている要素の裏返しです。しかし、企業にとって本当に必要なものはスローガンではなく、具体的で明確な努力目標でしょう。

(3)中途入社の社員に前職と同じ給与を保証している

中途採用した社員に対して、その人の実力も見極めずに前職と同じ給与を保証することです。もしも中途入社した社員が実力不相応な給与をもらっていれば、以前から働いてきた古参の社員が不満に思い、退職の理由になりかねないことは想像に難くありません。

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