「日本刀」の文化的な価値を知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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41. 「童子切安綱」は清和源氏の嫡流・源頼光が丹波国の鬼・酒天童子の首を切り落とした伝説がその名の由来

42. 「童子切安綱」は足利将軍家から豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠、松平忠直に継承され、越前松平家の高田藩から津山藩に継承された。現在は東京国立博物館蔵

43. 「大典太」は足利家秘蔵の品で秀吉から魔除けの力があるとして前田利家の手に渡った。石川県立美術館蔵

44. 「三日月宗近」は「天下五剣」の中でも最も美しいと評される。刀文の三日月形の打ちのけが数多く見られることがその名の由来。東京国立博物館所蔵

45. 「数珠丸」は日蓮が所持したとされ、没後身延山久遠寺から行方不明に。1920年頃再発見され、現在は本興寺蔵

46. 「鬼丸」は北条家、足利家を経て秀吉に贈られ、後に明治天皇の元に取り寄せられ御物となった

日本刀のなかでも最高傑作といわれる「大包平」

47. 国宝「大包平」は日本刀のなかでも最高傑作といわれ、「童子切」とともに「日本刀の東西両横綱」と称される

48. 国宝「へし切長谷部」は織田信長が無礼を働いた茶坊主を、隠れ込んだ棚ごとへし切ったことが名の由来。のちに黒田官兵衛が拝領したとされる。東京国立博物館蔵

49. 「宗三左文字」は今川義元、織田信長が愛刀とし、豊臣秀吉・秀頼、徳川家康などその時々の権勢を得た者が所有してきた刀として知られる

50. 「宗三左文字」は徳川家康により将軍家の重宝として代々受け継がれ、明治維新後は織田信長を主祭神とする建勲神社に奉納、重要文化財に指定された

51. 「鶴丸国永」は織田信長や伊達家が所有し、明治天皇に献上されたとされる。御物

52. 「一期一振」は短刀の名手粟田口吉光による唯一の太刀で豊臣秀吉が所有。大坂夏の陣で焼身となった。御物

53. 武田信玄愛用の短刀「右手差助宗」は茎に「おそらく(恐ろしきもの)」と刻まれていることで知られる

54. 「燭台切光忠」は伊達政宗が秀吉から拝領した刀。関東大震災で罹災し現存しないとされてきたが2015年に焼刀の状態で発見された。徳川ミュージアム蔵

真田幸村も「村正」の持ち主だった(写真 : skipinof / PIXTA)

5. 日本刀の正統といわれるのが「正宗」。鎌倉末期から相模国で活動した最も著名な刀工で9振りが国宝に指定

56. 「日向正宗」は石田三成が妹婿・福原直高に与え、関ヶ原の戦いで敵将に渡った短刀。国宝として三井記念美術館蔵

57. 「村正」は伊勢国の刀工の名。徳川家に仇をなす「妖刀村正」の名で知られる。東京国立博物館所

58. 『真田丸』で人気の真田幸村も「村正」の持ち主だった

59. 坂本龍馬の近江屋暗殺時の愛刀「陸奥守吉行」は釧路大火で被災し変形。真贋が問われたが、2016年科学調査により本物と認定された。京都国立博物館蔵

60. 「天下三名槍」と呼ばれる有名な3本の槍は「御手杵」「日本号」「蜻蛉切」

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