うっかり川でエイを釣ったら食べてしまおう 「捕まえて食べる」という大冒険
米粒大のマテガイの巣穴が見つかったら、その穴に塩をひとつまみほど入れる。そして穴からマテガイが飛び出てくるのを待つ。巣穴を探す能力、飛び出たところを捕まえる瞬発力、ちぎれないように引っ張る適度な力加減が必要というから、けっこうゲーム性も高い。
これをボンゴレっぽいスパゲティにして食べると、筋肉質の身がプリッとし汁の味も濃厚な特製パスタが出来上がるそうだ。
このほかにも、自転車でというわけにはいかないが、電車や車で簡単にアクセスできるものも紹介されている。針金ハンガーでギンポを釣ったり、埼玉でスッポンを捕ったりと、ちょっとやってみたいと思える要素が盛りだくさんだ。
インドア派の人もご安心を
特徴的なのは、このようなライフスタイルを送るうえでの、思想や信条といった固苦しさが皆無に見えるところだ。結構大層なことがいとも簡単にできるよう伝わってくるのは、童心あふれる筆致によるところが大きいだろう。
インドア派の人も安心して欲しい。「自分でも、出来るかも」「でも、別にやらなくてもいいかも」「だけど、どんなものかは知っておきたい」という絶妙の三拍子が揃っている。
夏休みの脳内アドベンチャーとしても、効果的な一冊だ。
(画像提供:新潮社)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら