日本の会社員が「世界最低」となる指標は何か 社員エンゲージメントを知っていますか

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エンゲージメントを上げようと取り組んでいるグローバル企業の多くは、最新のテクノロジーを使っています。たとえば、一定以上の役職者がどのような経過を経てそのポジションに至ったかという過去データを分析し、現在の若手社員が自分のキャリアパスの可能性を見て、次のポジションに行くためにはどのような資格があると良いかなど、システムで社員が満足のいくキャリア形成の機会を提供することもできます。

金銭的な報酬よりも社内評価がカギ

また、社内でソーシャルネットワークのようなアプリケーションを使って、社員がどのようなプロジェクトに取り組んでいるか、プロジェクト成功へのヒントやベストプラクティスを共有することも有効です。

プロジェクトがうまくいった場合にはほかの社員が「いいね」をしたりする場を設けることで、金銭的な報酬ではなく同僚からの評価を得ることができるからです。特にミレニアル世代には、金銭的な報酬よりも、社内での評価やコミュニケーションが社員のエンゲージメントを高めることに役立ちます。

社員エンゲージメントは、一度測定して満足するものではなく、指標です。気軽に測定することができれば、社員エンゲージメントを上げるための施策を行う前後でエンゲージメントレベルを測定し、実際に効果があったかなかったかを確かめたり、異なる施策を試したりといったことが可能になります。

まず、日本企業は社員エンゲージメントが低いという現実を受け入れ、自分の会社ではどうしたらエンゲージメントレベルを上げられるかを考えてほしいと思います。

飯島 淳一 コーナーストーンオンデマンドジャパン代表取締役

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いいじまじゅんいち

1985年3月、早稲田大学教育学部を卒業後、日本アイ・ビー・エムに入社。アジア太平洋本部、およびニューヨークのIBM本社への赴任。日本でのグループウエア市場を開拓し、ロータスノーツの首位を築いた。IBM本社においては、新規ビジネスのインキュベーションとして、eビジネスデマンド事業営業本部長に就任。経営企画室長や、公共事業、医療・医薬品産業事業部事業部長なども歴任した。

2012年から2015年まで日本オラクルで執行役員を務めた後、2015年にソラスト社に立ち上げメンバーとして加わり、2016年6月にソラスト社の上場を機に退社。同年11月から現職

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