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生配信のギフティングに熱狂する人達の心理 前田裕二社長「現代で完成品はいらない」

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  • 関田 真也 東洋経済オンライン編集部
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――そうしたツールとして、ライブストリーミングは適切ですよね。演者の個性も出て多様なニーズに対応できますし、インタラクティブなコミュニケーションを通して、今までにない体験も味わえる。

自分がお気に入りの女の子のライブストリーミング中に、「前髪上げてみたら、もっとかわいいんじゃない?」とコメントをつけたら、次の放送から髪型が変わっていたとなったら、見ている人としては最高にうれしいですよね。そういうことが、SHOWROOMでは日常的に起きています。

――まるで、自分がプロデューサーになったような気分ですよね。

その瞬間から、その子の配信が「自分ごと」化します。「自分がいなくても、このアイドルやアーティストは成立してしまう」と思われてしまったら、熱が生まれることはありません。自分が影響を及ぼす「余白」が残されていることが重要です。

AKB48が作るシステムの秀逸さ

こうした余白の設計は、やはりAKB48がすごくて、CDを買うことや、演者との直接のコミュニケーションも含めて、ファンに「自分が影響を与えている」という実感を持たせる仕組みが秀逸です。だからセンターを決める総選挙も異常に盛り上がっていますよね。世の中の通常の選挙に対して、すごい盛り上がり方だと思います。

よく例に出すのですが、どう見てもはやっていない小さなスナックってありますよね。特別、料理がおいしいとか雰囲気がいいというわけでもない。それでも潰れないのには理由があって、常連客が集まって、ママを囲んで話す空間自体に意味があるんです。そこで提供されるモノのクオリティはほとんど関係ありません。

私がよく行くスナックでは、接客する側のはずのママが、営業時間中なのに酔い潰れて寝てしまうことがよくあるのですが、お客さんが代わりにグラスを洗ったり、お酒を作ったりしてるんですよ。もはや、店員と客という境界線もあいまいになって、お店のことが「自分ごと」になっている。「今月は店の売り上げが厳しそうだから、高いボトルでも入れようか」と、お客のはずなのにお店側の目線で消費行動を取ったりするようにもなる。普通のレストランでは考えられないことですよね。

――自分がそのスナックというお店を構成する、重要な要素になっている。「自分ごと」といえば、SHOWROOMでも似たような構造になっていると思いました。演者だけではなく、オーディエンスもアバターとして画面に出てきています。

これは、オーディエンスも含めてコンテンツになっている空間を作る狙いがあります。スナックの話と同じで、ユーザーに「自分もコンテンツの一部だ」という感覚を与えられれば、熱量が上がります。

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