以下のチェックリストで、一つでも当てはまるものがあれば、ゆがんだ共依存関係にある可能性があります。その数が多いほど、支配されている度合いは高くなります。
・パートナーがいる前で、友達と電話をしたくない
・パートナーが気分を害すると、何とかなだめようと一生懸命になる
・友達や親との交友関係が密だと、パートナーが良い顔をしないため、周囲の人と疎遠になりがち
・予定より遅く帰ることは、とてもハードルが高い
・自分が欲しいものでも、パートナーが嫌な顔をすれば買えない
・パートナーに対して意見することに、エネルギーがいる
「見えにくい攻撃」4パターン
それでは、ゆがんだ共依存関係にある場合に相手はいったいどのような攻撃をしてくるのでしょうか。見えにくい代表的な例としては、以下のようなものが挙げられます(今回は説明をわかりやすくするために妻=服従側として書いていますが、夫がこの立場になることも十分にあります)。
1. 理不尽なダメ出しをされる
「君が旅行日程を決めたら、雨が降ったじゃないか!?」「せっかく飲み会を断って帰ってきたのに、こんなおかずしかないのか!?」などといった理不尽な言葉かけをしてきます。じわじわと、「自分を不愉快にさせているのはあなた」と思わせていくのです。
こうした攻撃は、相手の考え方の批判や否定の形をとることもあり、さらに言葉だけでなく、妻が友達と会っている時に些細なことで頻繁に連絡を入れる、帰宅したら明らかに機嫌が悪いなど、行動や態度に表れることもあります。妻側は、これらを「自分の非」と捉えず、「相手からの攻撃」と認識することが大切です。
2. 優しさの賄賂を送る
強い口調で攻撃したあとに、プレゼントを贈る、家事を手伝うなど優しさを見せたり、必死に謝ってきたりします。すると、「こんなに優しい人を怒らせてしまった私が悪い」と思ってしまいがちです。ただ、これはDVのハネムーン期にあたる言動で、相手をコントロールするものです。
これが、嫌な気分を味わった後にもかかわらず「やっていける」と思ってしまう罠(わな)です。離れたいという思いがありながら、離れられない原因の多くは、このコントロールによるもので、心理的な鎖となります。
3. 幼児性のある言動をする
「自分のことを愛しているか」と繰り返し聞いてくる、自分の趣味や嗜好に対し、必要以上に同感対応を求めてくるなどの言動があります。妻側は、相手からの要求をうっとうしいと思いつつも、必要とされている感覚に陥る傾向があります。一緒に出掛けた先で、探してほしい、気づいてほしいがごとく、ふらっといなくなるなどの行動に表れることもあります。
ただ、これは小さな子供が母親に対して、なんでも「見て見て!」と要求する気持ちに類似するもの。相手に幼児性があることに気づいてください。執着や依存心を「愛情」と錯覚しないことです。
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