瀕死状態でもトランプ政権が強い根本理由 有権者を支持者に絞ればいい

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共和党は、民主党寄りの有色人種、貧困層、若年層を選挙から遠ざけるために、できることは何でもしている。同党は選挙の安全性について奇妙なほどの執着心が突然芽生えたと主張している。だが、この取り組みは明らかに有権者の抑圧に関するものであり、トランプ大統領の不人気な政策に対する有権者の怒りを共和党支持者に感じ取らせないことを目指している。

このような取り組みはいつもうまく隠されているわけではない。ある連邦裁判官は、ノースカロライナ州の有権者を抑圧する法律が、「アフリカ系米国人をほぼ確実に標的にしている」と述べた。

有権者は共和党に好ましい一団になる

共和党州議会は、2018年、そして2020年までにますます多くの有権者抑圧法案を可決するだろう。こうした法律の多くは、有色人種の米国人にさまざまな影響を及ぼすので、投票権法や憲法の平等保護の修正条項に違反するように見えるが、トランプ大統領が任命したジェフ・セッションズ氏率いる司法省や、保守派寄りの最高裁判所がこうした法案を却下することはないだろう。

共和党は有権者の規模を縮め、共和党に好ましい一団になるように変えようとしている。なぜなら、それが、人気を得られない政策を進めながら権力を保持する、唯一の方法だと考えているからだ。

BCRAの主な内容は、米国の公的医療保険「メディケイド」に対する支出の大幅な削減、保険会社に対する規制撤廃、保険商品購入に対する補助金の抑制や、富裕層の大幅な減税であり、多くの有権者はこうした政策を評価していない。

有権者から支持を得ていないのは医療保険分野だけではない。世論調査では、共和党の政策はおおむね評判が悪い。共和党はオバマケア修正法案を片付けた後、富裕層を対象とした大きな減税法案を可決しようとしているが、これを歓迎しているのは共和党を支持する上流層のみで、それ以外のすべての有権者はこの減税をまったく評価していない。

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