結婚は「家柄」よりも「価値観の一致」が大切だ 家族が下品な彼氏と結婚をするべきか?

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良い環境で育った女性と、ハンディある環境で育った男性で、うまくいっている夫婦は、世の中には珍しくありません。これらの妻は、家族と切り離して夫を尊敬・信頼しています。

妻は、あえて夫には、その家族の悪口を言いません。夫も実家も卑屈にならず(これがトラブルのもと)、さりとて無理に実家の人も含めて、妻と実家の交流を強要しません。それで長い年月には、自然に理解し合える部分が増えた家族もいます。婚姻時までの申し合わせや価値観が似ていることが肝心です。

私の周囲には、親におカネが有り余っていても、自力で小さな結婚式を挙げる人は少なくありません。援助したくてたまらない親も、子どもの意志を尊重します。結婚という一人前の大人の行為に、親の力を借りねば式も挙げられないことを、良しとしない考え方です。

あなたのご両親の生き方はご立派です。そして彼の家族の金銭感覚には私も嫌悪感を覚えますが、両家の食事会費用を彼の親が支払わなかったのは、むしろある意味では、正解にも思えます。それも親に出させる若い人のほうが、自立していない証拠か他の問題を疑います。

このように、「自分の実家が1番」を基準に相手を見下す癖を持つと、ポストが赤いのもカラスが黒いのも彼の家族のせいになり、見るべきことまで見えなくなります。家族もいろいろ、生き方もいろいろ、夫婦もいろいろと、肩の力をまず抜いてください。

彼に率直に悩みを相談しよう

そして1番の問題はあなたが今の悩みを、彼に相談していないことです。「自分の家族と比較してしまうから、彼の家族を好きになれず尊敬もできないこと。仲よくできる自信がないこと」等を彼に話すべきです。

彼が「それでも仲よくやってくれ」というか、「自分には大事な家族だが、当分あなたは最低限の付き合いでよい」と言うか、その他の返答かで、すり合わせる余地があるかも含めて検討できます。

家庭環境の違いは、彼にとってもかなりの不安材料であるはずです。彼のほうからあなたを安心させるデリカシーが必要な場面です。それがないのも一事が万事で、私には不安材料です。しかし1人で悩むから、アバタもエクボに見える時期に、エクボまでどんどんアバタに見えていくのです。

直接彼に悩みをぶつけるべきです。それがそこまで話が進んでいる彼への礼儀でもあるのです。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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