「トンビがタカを産む」のもザラですし、「環境等の釣り合い」は当てになりません。育った環境の釣り合いよりは、当人同士の価値観の釣り合いが、重要です。
「井の中の蛙、されど空の深さ(青さ)を知る」
回りくどいことからお話ししました。別れて正解だったと思う場合と後悔する場合についてのお尋ねでしたね。別れて正解だったと思う場合は、今以上にすてきな人と巡り会い、その人の育った環境も申し分なく、その人に、あなたが我慢できない欠点がないことです。ただし、完璧な人はいません。
後悔する場合は、今の彼よりすてきな人に巡り会えなかったり(妥協のない巡り会いは結構難しい)、(珍しくないことですが)一見、育ちに問題はなくとも、あなたの我慢できない癖や習慣の持ち主だったり、薄情だったり妻子に苦労を掛ける人と結婚した場合です。スイカは割ってみないとわからず、夫婦は添うてみないとわからないからです。
「井の中の蛙大海を知らず」には、「されど空の深さ(青さ)を知る」が続きます。環境等のハンディをハングリー精神に変えて努力した人には、出自や親の力だけでのし上がった人には見えなかった世界を深く見てきたと解釈するのは、意訳すぎるでしょうか。
このような人は社会的矛盾に対して敏感で、社会的弱者に本能的に寄り添える優しい心が備わる場合が多く、その分、人間的な魅力に富む人が少なくありません。
あなたがすてきだと感じた彼の人間性は、あなたが劣悪と感じた環境の“洗礼”をも受けて育まれたもので、努力家である彼の賢明性を伺わせるものです。
垣間見える彼の家族からの嫌な影響部分を重視するか(育ちの良い人にもないとは限らない)、それゆえに努力して、あなたが家族と会うまでは気づかなかった、あなたがすてきだと感じた多くの部分に引かれるかの問題です。
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