結婚は「家柄」よりも「価値観の一致」が大切だ 家族が下品な彼氏と結婚をするべきか?

✎ 1〜 ✎ 212 ✎ 213 ✎ 214 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

家庭環境は人格に影響を与えますが、それだけでは判断できないものです。トンビが産んだタカも、立派なタカであることが少なくないものです。

“釣り合わぬは不縁の基”でいう釣り合いとは、家柄や地位、財産、境遇などを指します。それぞれの実家の釣り合いがより重視された時代に使われた言葉です。いくら当事者の愛情が深い結婚でも、家柄や環境が違いすぎると、結局はそれが離婚の原因になりやすいという意味です。

ただ、当人同士の愛情や価値観の一致が重要視される昨今では、これが当てはまらない結婚も多いです。

家柄が良いとか親の職業が良いという理由で、本人の性格や能力とは関係なしに、就職や結婚話が有利に働くことがあります。逆に能力があって努力を怠らず性格が良い人でも、家庭環境が良くないという理由で、何かにつけて割を食っている人は、いまだにこの社会にゴマンといます。ですから私は、“家柄が良い”という言葉には抵抗を持っています。

家柄がよくても品の悪い人はいる

世のなかには、俗にいう家柄がよくても品や育ちが悪い人はいくらでもいます。本人の人格や努力等を抜きに、その人の背景で人物を評価することは、的外れもいいところであることを、まずここで確認しておきたいと思います。

とはいえ「朱に交われば赤くなる」「スズメ百まで踊り忘れず」も、結構真実を言い当てている場合があります。今あなたがチラッと、品のない家族の影響を彼の中に垣間見るのは、それかもしれません。先代から医者や官僚等の家系か、家族全員がパチンコ狂いでヘビースモーカーの浪費家かでは、育った環境で無意識に身に付いたマナーや、学んだ質・種類、知り得た世界観に差が出るのは否めません。しかしこれらはすべて、克服できる問題です。

トランプのキングと英国王室だけは最後まで残ると言われた“最高の家柄”にランクづけされる英国の皇太子の、先の結婚を見てください。極端ですが、「最高の家柄と最高の環境・教育を受けた人で、最高のマナーを心得ている人でも裏切る」「釣り合いが取れた家柄同士の結婚でも、破綻を迎えることがある」という例として、記憶に留めてください。

次ページ大事なのは当人同士の価値観
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事