アウディの最高峰「A8」が見せた最新進化 目を引くスタイルと先進メカニズムを搭載
なかでも特に目を引くのが、そのスタイリングだろう。マーク・リヒテが構築したアウディのデザイン言語は、2014年のロサンゼルス・モーターショーにデザインスタディとして登場した「プロローグ」ですでに公開済みだが、新型A8はそのプロローグのデザイン・モチーフを忠実に再現した初の量産モデルとなる。
特徴的なのは、ボディサイドのキャラクターラインをこれまでのアウディ車より低めに設定したことだ。これにより前後ホイールアーチ上部に生まれたスペースに、ブリスターフェンダーを思わせる膨らみを持たせることに成功。アウディのDNAであるフルタイム4WD“クワトロ”の存在を視覚的に訴えかけている。
細部へのこだわりがデザイン全体へ波及している
また、幅広になってさらに存在感を増した六角形のシングルフレームグリルを、これまでよりも低い位置に搭載したことで、スポーティさとプレステージ感を同時に表現している。
ただし、実車を目の前にすると、そうしたデザイン・コンセプト以上に印象的なのがボディパネルなどの作り込み精度の高さで、その意味では細部へのこだわりがデザイン全体の印象を大きく押し上げている好例といえるだろう。
(補足)*レベル3:国土交通省では自動運転について、国際自動車技術会(SAE)の定義に基づき、レベル0からレベル5までの6段階で定めている。レベル5を「完全運転自動化(システムが全ての運転タスクを実施。システムからの要請等に対する応答が不要)」と説明するのに対し、レベル3では「システムの高度化(加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときのみドライバーが対応する状態)」としている。またレベル2まではクルマの運転を“人主体”とし、レベル3以降は“システム主体”とするのが大きな特徴。
参照元:http://www.mlit.go.jp/common/001188229.pdf