レクサス「LS」の最新進化は一体何がスゴいか 今秋発売控え先行公開された5代目を解剖

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高度運転支援技術「LEXUS CoDrive」(撮影:尾形文繁)

そして、レクサス自ら「世界一安全な車」と語る先進の安全予防技術は、アクティブ操舵回避支援(世界初)や歩行者注意喚起がプラスされたプリクラッシュセーフティ(PCS:ミリ波レーダー+ステレオカメラ式)やレーダー・クルーズ・コントロール、レーン・トレーシング・アシスト(LTA)、レーン・チェンジ・アシスト(LCA)を連携させた高度運転支援技術「LEXUS CoDrive」、ドライバー異常時停車支援システム、夜間視認性向上に寄与する上下2段式アダプティブ・ハイビーム・システム(AHS)、交差点での出会い頭事故を予防するフロント・クロス・トラフィック・アラート(FCTA)などをパッケージ化した「Lexus Safety System+A」を搭載する。

先進の予防安全技術といえば、スバルの「アイサイト」、ボルボの「インテリセーフ」、メルセデス・ベンツの「インテリジェントドライブ」が高い評価を受けているが、そんな中で「世界一安全な車」と言い切ったレクサスの予防安全技術の実力はどうなのか? そう遠くないタイミングでレポートをお届けできるかもしれない。

レクサスブランドが国内展開されてから12年

2005年にレクサスブランドが国内展開されてから12年、これまでは正直言ってしまうと「高級なトヨタ車」から抜け出せていなかったが、新型LSと先に登場したLCの登場により大きな変革を迎えている。LS以外のクルマはどうだろうか。

現時点でレクサスの販売を大きく支えていクロスオーバーSUVモデルは「LX/RX/NX」に加えて、TNGA-Cプラットフォームを用いた末っ子の「UX」が導入予定でラインナップを充実させる一方で、「IS/GS」が属するミドルクラスセダンの販売は苦戦中。ちなみにGSは2012年、ISは2013年登場で、世代交代が待ち望まれているが次期モデルのうわさはまだ出ていない。さらに2011年登場の末っ子コンパクトハッチバック「CT」は、今秋に刷新ではなく大幅改良モデルが登場予定と、レクサスの変革がまだブランド全体に及んでいないのが気になるところでもある。

レクサスは既存のプレミアムブランドに対抗していくためにはライフスタイルブランドへと進化することで新しい価値を生み出そうとしている。そのため、車以外の分野でもさまざまなチャレンジを行っているが、個人的にはやはりレクサスのメインストリームの「車」で勝負してほしいと思っている。

山本 シンヤ 自動車研究家

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やまもと しんや / Shinya Yamamoto

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“わかりやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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