「結婚しない女」の行動は限りなく男性的だ 「頼れるのは自分だけ」になっていませんか?

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「表情やしぐさで相手の思っていることを察することができるか」という質問に対して、「できない」と答えた既婚女性はわずか8.9%でしたが、ソロ女は19.9%もいました。既婚男性21.0%、ソロ男23.7%なので、こちらもどちらかというと、男性側に近いことが見てとれます。

もちろん、すべての行動・生活意識において、ソロ女が男っぽいと結論づけるつもりはありません。そもそも「男っぽい」という定義自体も、あいまいなものです。しかし、経済的にも自立し、精神的にも自立せざるをえない環境にあるソロ女たちは、無意識のうちに、自己を強く律してしまう傾向があるのだと思います。

「頼れるのは自分だけ」と思っていないか

ただ、「頼れるのは自分だけ」。そうした唯一依存に陥ってしまうと最終的には自分で自分を追い込んでしまいがちです。時には誰かに頼ってもいい。弱音を吐いても、愚痴を言ってもいい。泣いてもいい。もっともっと自分に優しくしてあげてほしいと思います。

余談ですが、ソロ男女ともに「猫好き」で、既婚男女は「犬好き」です。ソロ男女は、自由気ままで束縛を嫌う猫の姿に自分を重ねているのでしょうか。ですが、これは見方を変えれば、結婚したいと思うならば「犬好き」の相手を探せばいいということになるかもしれません。

荒川 和久 独身研究家、コラムニスト

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あらかわ かずひさ / Kazuhisa Arakawa

ソロ社会および独身男女の行動や消費を研究する独身生活者研究の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・Webメディアなどに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』(小学館新書)、『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ぱる出版)、『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー携書)、『結婚滅亡』(あさ出版)、『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックスPLUS新書)、『超ソロ社会』(PHP新書)、がある。

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