アメリカがチームスポーツに強い意外な理由 「人を動かす」シンプルな話し方に秘密がある

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このように、いま相手の置かれている状況や感情を受け入れさせるのです。

次に(2)の「承認」で、そうした状況や感情をプラスの表現に転換します。

「昨日は緊張であまり眠れなかったみたいだね(受容)。それは君が本気で講演会を成功させたいと思っている証拠だよ(承認)」(大切な講演会の前)

「いま、会社の売り上げは前年比マイナス10%になっている(受容)。この状況は、いままでのやり方を見直し、業務をシンプル化するチャンスである(承認)」(経営者が社員に)

この時点で、相手はいまを受け入れ、それをプラスの感情へと変えていきます。

そして、(3)の「行動」ではまさにしてほしい行動を促します。

「ベストを尽くそう」「自分たちの力を出しきろう」「仲間を信じてパスを回そう」(試合に勝つために……)

「落ち着いて最後まで問題を読もう」「できそうな問題から解いていこう」(試験に合格するために……)

「お客様の悩みに寄り添って話を聞こう」(お客様から契約をいただくために……)

いま、その人にふさわしい言葉を

『たった1分で相手をやる気にさせる話術 PEP TALK(ペップトーク)』(フォレスト出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

そして、最後(4)の「激励」は、相手を送り出す言葉です。

ここは相手の性格を考えながら、その人にふさわしい言葉を投げかけます。

「さあ、行ってこい!」「思いっきり暴れてこい!」「大丈夫、君ならできる!」「笑顔でいこう!」「一緒に頑張ろう!」「Yes, we can !」「何があっても助けに行くから!」「みんなで応援しているからね!」「ゴールで待ってるよ!」

以上の4つを組み立てるだけで、相手のやる気を引き出したり、相手を元気づけたりすることができるのがペップトークの特徴。それも1分くらいの話でまとめられるため、相手も話を十分に理解し、本来持っている力を発揮できるのです。

浦上 大輔 日本ペップトーク普及協会専務理事

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うらかみ だいすけ / Daisuke Urakami

魂に火をつける講演家。一般財団法人日本ペップトーク普及協会専務理事。一般社団法人日本朝礼協会理事。1969年東京都生まれ。北海道大学で運動生理学(健康体育科学修士)、理学療法学を学び、運動指導のスペシャリストとして、学校体育、リハビリ医療、高齢者介護の現場で活躍。StretchPole®の株式会社LPN 代表取締役、一般財団法人日本コアコンディショニング協会理事長を経て、ペップトークの第一人者岩﨑由純氏と一般財団法人日本ペップトーク普及協会を設立。人をやる気にさせるペップトークの講演・研修を企業、学校、医療・介護、行政、各種団体で行い全国を飛び回る。朝礼の第一人者大嶋啓介氏とともにオンライン朝礼コミュニティーを全国に展開中。オフィシャル公式ページはこちら

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