アメリカがチームスポーツに強い意外な理由 「人を動かす」シンプルな話し方に秘密がある
この試合は「氷上の奇跡」と呼ばれ、いまも語り継がれています。
ペップトークは日常でも使える「人を励ます」話し方
アメリカでペップトークが日常でも使われるようになった背景は、言語が多様な人種の坩堝であるがゆえ、シンプルにわかりやすく伝える必要があったからです。
たとえば、アメリカ大統領の演説などは、大衆にわかりやすい言葉で、なおかつ彼らを導くものでなければなりません。また、ドラマなどを観ていても悩んでいる相手に対して、とても論理的に元気づける会話が登場します。
このペップトークは、実にシンプルな構造で話が組み立てられています。
(1)受容(事実の受け入れ)
(2)承認(とらえかた変換)
(3)行動(してほしい変換)
(4)激励(背中のひと押し)
(1)の「受容」では、相手の感情や状況をいったん受け入れることから始めます。緊張や不安、悩んでいるとき、その人の感情を酌み取ると心にスペースができます。そうしたスペースができると、相手が言っていることを受け入れる余裕ができます。
「お前たち、よく決勝戦まできたな。相手は全国大会の常連校だ」(サッカーの県大会決勝で)
「さっちゃん、手が震えているのね」(ピアノの発表会の前に)
「昨日は緊張であまり眠れなかったみたいだね」(大切な講演会の前)
「いま、会社の売り上げは前年比マイナス10%になっている」(経営者が社員に)
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