青学・原監督が明かす「強いチームの作り方」

常識を疑い、土壌を整え、成長を促す

今シーズンは全日本大学・出雲駅伝で優勝。箱根で3冠を目指す(いちばん左が原晋監督、写真:北川外志廣/アフロ)
きょう1月2日に号砲を鳴らす第93回箱根駅伝。箱根駅伝3連覇と、過去に3校しか成し遂げていない大学駅伝3冠(出雲駅伝、全日本駅伝、箱根駅伝)を狙うのが青山学院大学陸上競技部(以下、青学陸上競技部)です。
近年でこそ、大学駅伝での強さが目立つ青学ですが、かつては箱根駅伝の予選会でさえ通過できませんでした。その弱小チームを「常勝軍団」に変えたのが、中国電力のビジネスマンから青学陸上競技部の監督へと転じた原晋氏。著書『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』にも記されている、人材育成の秘密を明かします。

 

青学陸上競技部は私が2003年に監督へ就任した当時は、箱根駅伝の予選会さえ通過できない弱小チームでした。ようやくチームが結果を出し始めたのは2009年。33年ぶりに予選会を突破し、総合8位に入賞して44年ぶりにシード権を獲得。そして2015年に初優勝。2016年には1区から一度も首位を譲らずに完全優勝を果たしました。

そして迎えた2017年の箱根駅伝。完全優勝を果たした昨年のチームを、史上最強軍団と呼ぶ人たちもいます。昨年と比べると戦力が落ちるんじゃないかとも言われています。しかし、記者発表の席上でも言いましたが、「ほぼ全員が自己記録を更新し、実業団並みに成長することができました。」。今回も自信を持って箱根駅伝に挑みます。

「業界の常識」を疑え!

「毎年上位争いをする強いチームをつくるノウハウとは?」

そんなことをよく聞かれます。私のノウハウは、監督就任前の営業マン時代に学んだことばかりです。

強いチームをつくるうえで、まず必要なことは、「業界の常識を疑うこと」です。世の中にあるさまざまな業界、業種には、そこだけで通じる常識があります。中にいると気づかないかもしれませんが、その常識は、世間の常識と比較すると、ときに非常識と思えるものや時代遅れになっているものがあります。

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