アメリカがチームスポーツに強い意外な理由 「人を動かす」シンプルな話し方に秘密がある
人種も言葉もさまざまな選手たちを率いるヘッドコーチ
アメリカには4大スポーツがあります。ベースボール、アメリカンフットボール、アイスホッケー、バスケットボール。これらのスポーツに共通しているもの、それは「チームスポーツ」であるという点です。
でも、よく考えてみると、人種も言葉も、ましてや宗教も違う人々がいるアメリカという国で、なぜチームスポーツがこれほど強いのでしょうか?
その理由の1つに、試合前にチームの士気を高め、本来持っている力を引き出すヘッドコーチの言葉の力があります。
試合前、選手たちは緊張や不安でいっぱいです。練習どおりに力を発揮できるのか? フォーメーションは頭に入っているのか? 相手チームのデータは頭にたたき込んでいるのか? おそらくそれぞれの選手が頭に描いていることはさまざま。そんな中、ヘッドコーチは試合前のロッカールームで選手たちにひと言、声をかけます。そして、その言葉を聞いた選手たちは、感動で心を震わせフィールドに飛び出して行きます。
それをアメリカでは、「PEP TALK(ペップトーク)」と言います。拙著『たった1分で相手をやる気にさせる話術 PEP TALK(ペップトーク)』に詳しく記していますが、ペップとは、もともと「元気、活気」という意味で、ペップトークは緊張や不安をやる気に変え、本来持つ力を最大限に引き出す話し方として、ビジネス、政治から日常生活にまで広く取り入れられるようになりました。
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