ドンキ「格安4Kテレビ」が速攻で完売した理由 5万4800円、なぜここまで安くできたのか?

拡大
縮小
ドン・キホーテ中目黒本店。独自の圧縮陳列で幅広い商品を販売するのが特徴だ(記者撮影)

今後もPB商品の比率を高める

しかし、ふたを開けてみると5万円台の激安価格に顧客が反応。販売前から問い合わせが相次いだ。結果として、前述のように当初の予想を大幅に上回る販売台数を達成することができた。

「最新の機能がなくても4K対応のテレビがほしい、という顧客を中心に売れた。ここまでの大ヒットは初めてだった」と寺尾氏も驚きを隠せない。

ドンキはこれまで以上に、PB商品の比率を高めていく方針だ。水橋氏は「ドンキのPBは、エンターテインメント性と業界最安値がキーワードになる。テレビ以外もさらに展開を加速していきたい」と意気込む。

ドンキは現在、全体で11%のPB比率を2020年までに15%に高め、SPA(製造小売業)としての体制を強化する方針。PB商品は利益成長に欠かせない重要なドライバーなのだ。今回、4Kテレビをヒットに結びつけたドンキだが、次はどんな商品が飛び出すのか。圧倒的な安さを誇る独自商品の開発は、ドンキの成長をさらに牽引しそうだ。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT