ディズニー「エレナ」を親子で見るべきワケ 「女性リーダー」の描き方が秀逸だ

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主人公エレナが身に付けていくリーダーシップが、子どもたちに与える影響とは?(撮影:今井康一)

4月に、ディズニー・プリンセス・アニメ『ちいさなプリンセス ソフィア』を紹介しました(記事:「ディズニーの姫で『ソフィア』が別格な理由」)。ソフィアが従来の「お姫様物語」のイメージを覆す「新しさ」を持った作品であることを記しています。

女の子の挑戦を応援する物語

その「ソフィア」には後番組があります。テレビ東京系で放送中の「アバローのプリンセス エレナ」。女の子の挑戦を応援する先進的なアニメです。ひとことで言えば「プリンセスがナビゲートする女子のリーダーシップ教育」。

主人公エレナは、架空の国「アバロー王国」のプリンセス。ある事情で両親(国王と女王)はすでに亡くなっており、長女のエレナが跡継ぎとして女王になることが決まっています。

16歳のエレナは女王になるため、日々さまざまなことを学んでいきます。基本的に1話完結方式で、エレナがさまざまな問題を解決し、女王にふさわしいリーダーシップを身に付けていきます。印象的なエピソードを紹介しましょう。

ある時「ヘクター」という名の国王のもとに、近隣の国王が数人で集まります。ヘクター国王は意地悪でわがまま。最初は新メンバーで女性のエレナをわざと無視したり、彼女のいすを用意しなかったりします。

とてもお金持ちのヘクター国王は、城や水族館など自分の楽しみのために消費しており、「学校や道路を造れば、国民みんなのためになる」というエレナの忠告を無視します。どう見てもリーダーには不適格ですが、集まった他国の王たちは、ヘクター国王からもらえるプレゼント(別荘や船など)が欲しくて異論を言えません。

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