野球「独立リーグ」今後も続くには何が必要か

四国などで地元密着を確立したが課題も多い

BCリーグの村山は、「現在12球団のNPBを16球団にする構想が具現化すれば、BCリーグで最も経営規模が大きい『新潟アルビレックスBC』のNPB球団昇格に、再度手を挙げるつもりだ」と語る。

大リーグから「傘下に入らないか」とラブコール

実は両リーグともに、数年前にMLBから「マイナーリーグとして傘下に入らないか」とオファーを受けたことがある。MLBはオーストラリアのプロリーグを傘下に収め、育成した選手をMLBに送り込むとともに、現地でMLB人気を高めるマーケティングを展開している。

MLBは日本でも同じような形での提携を考えていたのだ。しかし、両リーグともにこれまでのNPBとの関係を考えて、オファーを受けなかった。NPBよりもMLBの方が独立リーグをより早い段階で、より高く評価していたのだ。

企業の経営体質が変化する中で、高卒や大卒の野球選手を受け入れる社会人野球は大きく変質した。日本野球連盟の発表によれば、1978年には179あった企業チームは今年、77にまで数を減らした。(「その他専門学校」経営の11チームを含む)。

経済環境の変化によって、社員選手により企業チームを維持できない企業が増えているうえに、終身雇用が崩れつつある中で「職場結束の象徴」としての「わが社のチーム」の存在意義はなくなりつつある。このため、企業チームからクラブチームに形態が変わる例が増えている。

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元の球団保有会社が支援をする場合もあるが、限定的であり、運営基盤は独立リーグよりも脆弱な場合が多い。運営が行き詰まるケースも出てきている。

独立リーグは10年以上にわたって社会人野球の衰退をフォローし、有力な選手の受け皿になってきた。独立リーグがなくなれば、特に地域での「野球離れ」は、決定的になることが危惧される。

NPBは、すでに独立リーグの恩恵を受けているし、重要性も十分に理解しているはずだ。NPBの次なる「球界再編」は、すそ野を広げる改革でなくてはならない。

独立リーグも巻き込んだ形で、野球界を挙げて現状を打開する取り組みはいつ始まるのか。残された時間は、あまり多くはない。

(文中一部敬称略)

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