「食べる油」の真実をどれだけ知っていますか この蘊蓄100章は思わず人に話したくなる

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もっとも古くから人類が食用としていたオイルのうちのひとつ、ごま油(撮影:田野 真由佳)

21. ビタミンAやカロテノイドといった脂溶性の栄養素は、油と一緒に食べると体内に吸収されやすくなる

22. 卵や魚類、キノコ類に多く含まれるビタミンDも脂溶性のため、油で調理することで吸収率がアップする

23. 日本人の油脂の摂取量は平均して1日当たり約55g

24. そのうち植物性油脂と動物性油脂の割合はほぼ1:1

25. 日本人が摂取している油脂の内訳は、「見える油」が約1/4、残りの約3/4は「見えない油」

26. 「見える油」とは植物油のほかバター、マーガリンなどの調理に使われる油。「見えない油」とは肉や魚、穀類や豆、乳製品など、加工品も含め、食品そのものに含まれる油

27. 厚労省は、成人の場合1日に摂取する脂質の理想量はカロリー全体の20%としている

28. この指標は「1日の総脂質量」であり、「見えない油」を除くと1日に摂取して問題ない油の量は大さじ1程度

29. 日本でもっとも多く消費される植物油は菜種油

30. 植物油の生産量は世界全体で約1億7839万トン

31. 世界の植物油市場において生産量がもっとも多いのはパーム油、2位大豆油、3位菜種油

「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」

32. パーム油はマーガリンなどの原料のほかに「見えない油」として加工食品や菓子、アイスクリームなどに使われ、日本人1人当たりの年間消費量は約4㎏にも達する

33. 「サラダ油」は、生野菜のサラダ用ドレッシングに使用されることを前提として開発された日本独自の食用油

34. JAS規格(日本農林規格)では0℃の環境で5.5時間放置しても濁ったり固化したりしない事がサラダ油の定義

35. サラダ油は菜種、大豆、とうもろこし、ひまわりの種、ごま、紅花、綿実、米、ぶどうのいずれかを原材料としたもの

36. 菜種のなかでもカナダ産のキャノーラ種から搾られたサラダ油は「キャノーラ油」と呼ばれる

37. 「サラダ油」の名称を最初に用いたのは大正13年に日清オイリオが発売した「日清サラダ油」

38. 油脂の主要な構成成分である脂肪酸は、大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられる

39. 飽和脂肪酸は動物性油脂に多く、室温で固体状となる

40. 不飽和脂肪酸は植物性油脂や魚油に多く、室温で液状となる性質をもつ

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